農業が盛んな富山県では、いろいろな野菜が名産品として生産されています。その中の一つにキンシウリという野菜があるのですが、どういった野菜なのか知っていますか?
シャキシャキの歯ごたえがクセになる
ペポカボチャの一種でズッキーニの仲間であるキンシウリ(金糸瓜)。別名をそうめんかぼちゃと言いますが、その他にも「素麺瓜」や「糸瓜」と呼ばれることもあります。そうめんかぼちゃという名前は聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか。加熱すると果肉が糸状にほぐれるのが特徴で、その見た目が素麺のようなのでそうめんかぼちゃという名前で呼ばれるようになりました。英語ではスパゲティ瓜(spaghetti squash)と言うそうです。かぼちゃと言う名前がついていますが、普通のかぼちゃのようにホクホクした歯ざわりではなく、シャキシャキとした歯ごたえがあります。
全国的にはあまり馴染みのないそうめんかぼちゃですが、富山県では名産品の一つとなっていて酢の物として食べる事が多いです。そうめんかぼちゃは保存性が高く、丸ごとのまま暗く風通しのいい場所に置いておけば冬までもつと言われています。しかし多くの家では夏場の室内は高温になってしまい長期保存に適した場所の確保が難しいので、数ヶ月もの長期保存はあまりおすすめできません。旬の時期は夏で7〜8月頃に収穫されます。収穫したては硬いので少し追熟させた方が、身がほぐれやすくなるようです。栄養面では赤血球を作る働きをする葉酸や、免疫力を高めるビタミンCなどの栄養が豊富に含まれています。夏バテ予防に良いと言われているカリウムも多く含まれているので、旬の夏の時期に是非食べてほしい食材です。
レシピの数はアイデア次第!
一般的にそうめんかぼちゃは茹でて、ほぐした麺のような状態で食べる事が多いです。そうめんかぼちゃは淡白な味でクセがないので、様々な味付けに合います。1個分のそうめんかぼちゃを下茹でしておけばいろいろな料理に使えるので、この機会に料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。
まずはそうめんかぼちゃを3〜4センチほどの輪切りにして、中の種とワタを取り除きます。両端のヘタと先の硬い部分は使いません。大きめの鍋に湯を沸かし、沸騰したらそうめんかぼちゃを入れて茹でていきます。茹で時間の目安は20分前後ですが、箸で触ってみてほぐれたら茹で上がっているので、火を止めましょう。熟している場合は茹でている時に自然にほぐれていきます。茹で上がったそうめんかぼちゃはすぐに冷水にさらしましょう。そうめんかぼちゃはシャキシャキとした食感が特徴なので、しっかりと冷水にさらして冷やさないと、余熱で火が通りおいしい食感が失われてしまいます。充分に冷やしたら水の中で軽く揉むようにすると、果肉がほぐれて繊維状になります。ほぐした物を流水ですすぎ、ザルに入れてよく水気を切ったら下茹で完了です。
下茹でした物は冷蔵庫に保存して、1週間以内に使い切りましょう。シャキシャキの歯ごたえを活かして、酢の物やドレッシングをかけてサラダにしてはいかがでしょうか。サラダならドレッシングを変えるだけで洋風や和風または中華風など、簡単に味に変化がつけられるのでおすすめです。そしてそうめんかぼちゃという名前の通り、麺つゆをつけてそうめんの代わりに食べる事もできます。また煮物や炒め物にも使うなど、クセがなくあっさりとしているので調理方法はアイデア次第です。
いろいろな料理に使えるそうめんかぼちゃ
スーパーではあまり見かける事のないそうめんかぼちゃですが、栄養豊富なヘルシー食材としていろいろな料理に使えます。下茹でをして保存して置けば、後は味付けをするだけで料理が完成するという手軽さもおすすめです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 次のうち、富山県名産「キンシウリ」の別名は?
A.そうめんかぼちゃ