佐賀県の夏場の日常食となっている、水イモの酢の物は?

「みずいも」という食材をご存知ですか? 一般的にあまり知られていないのですが、歯ざわりがよくておいしい野菜なんですよ。今回はこのみずいもを使った佐賀の夏に欠かせない酢の物をご紹介しましょう。

佐賀の夏の味

みずいもの酢の物「にいもじ」は、ひんやりと冷やして食べるとシャキシャキとした食感と、しっかり染み込んだ酢のさっぱり感がおいしい、夏の佐賀の味です。特にお盆の食卓には欠かせない料理の一つ。「にいもじ」という独特の名前は、佐賀では芋茎(ずいき)のことを「いもじ」と呼ぶことから、「煮」た「いもじ」ということに由来しているようです。

ところで「みずいも」って?

みずいもとは、ハスイモや里芋の茎のように見える葉柄の部分のことをいいます。みずいもの他にも地域が違うと「芋茎(ずいき)」や「いもじ」「だつ」など様々な呼び方をされています。生で使う他にも乾燥させて保存食とすることもでき、乾燥したものは「芋がら」と呼ばれます。スーパーではあまり見かけることがなく、地域の直売所などで販売されることが多いようです。みずいもは「にいもじ」以外では煮物にしたり、炒めたり、また味噌汁に入れてもおいしくいただけます。

にいもじを作ってみよう

にいもじは作り方もとても簡単で短時間で作ることができます。

材料は4人前で、みずいも200g、酢1カップ、砂糖大さじ6、塩少々、お好みの薬味(しょうが、とうがらし、かつおぶし、すりごまなど)

みずいもは皮をむき、4cm程の長さに切って水にさらします(皮は根の方から葉にむかって剥いていくと剥きやすいです)鍋に、酢、砂糖、塩を入れてひと煮立ちさせ、みずいもの水をよく切って入れ、さっと煮ます。あまり火を通し過ぎると歯ざわりが悪くなるので、気をつけましょう。お皿に盛り付けて、薬味をのせたら完成です。薬味はお好みのもので良いですが、とうがらしをのせると、とうがらしの赤がみずいもの淡い緑色に映えて綺麗です。冷蔵庫でよく冷やして食べるとシャキシャキとした食感で清涼感が感じられ、夏にぴったりの一品です。おかずとしてはもちろん、お酒のつまみにもなりますよ。

吉野ヶ里歴史公園で歴史を見て、感じて、体験!

佐賀県の神埼市と吉野ヶ里町にまたがり、日本最大規模の弥生時代の環壕集落(かんごうしゅうらく)跡である吉野ケ里遺跡。以前は遺跡しかなかったのですが、平成13年4月に吉野ヶ里歴史公園がオープンし、弥生時代の暮らしを見て、感じて、体験できる全国各地から観光客が訪れる観光スポットになっています。

野ヶ里歴史公園はとても広く「入口ゾーン」「古代の原ゾーン」「環壕集落ゾーン」「古代の森ゾーン」という4つのゾーンにわかれています。東口、西口、北口と3つある入口のうち、遺跡を楽しみたい方は公園のメインゲートである東口の歴史公園センターから入りましょう。入り口から進んだところに南内郭があります。高さ約12メートルの物見櫓はのぼれるので、ぜひのぼってみましょう。上からは園内全体が見渡せて気持ちがいいですよ。おすすめのコースは、南内郭→北内郭→北墳丘墓→古代の森→中のムラ→倉と市→南のムラと順番で回るもの。入口近くの展示室や北墳丘墓には、様々な遺構・遺物やそのレプリカなどあり、人形たちで再現された展示では、弥生時代の人々がどのような暮らしをしていたのかが学べます。

ファミリーは西口からどうぞ。ゲートをくぐって左にある「遊びの原」には、子供が喜ぶローラー滑り台などの大型遊具がずらりと揃っています。「遊びの原」の横にある「弥生の大野」という芝生広場は、6ヘクタールもの広さ。レクリエーションも充実していてのびのびと遊べ、1日中楽しむことができます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 佐賀県の夏場の日常食となっている、水イモの酢の物は?

A. にいもじ