和名を「ヒラミレモン」という、沖縄県が特産の果物は?

「ヒラミレモン」という果物、聞いたことがあるでしょうか? 恐らく知らない方がほとんどではないかと思いますが、実はもう1つの名前を聞けば、食べたことがある方も多いであろう果物なんです。何だと思いますか?

沖縄方言の呼び方では?

沖縄の方言で「シー」は「酢(すっぱいもの)」、「クヮーサー」は「食べさせる」を意味します。なので「シークヮーサー」という名前は「酸食わし」という意味になります。和名は「ヒラミレモン(平実レモン)」ですが、一般的に呼ばれている「シークヮーサー」の方が圧倒的に馴染みがありますね。

シークヮーサーの特徴

シークヮーサーの主な生産地は沖縄県で、国内生産の99%以上を占め、他では鹿児島県や和歌山県でもわずか少量ですが生産されています。沖縄県では主に大宜味村(おおぎみそん)などで作られています。直径3~4cmほどの大きさで、熟した果実はレモンやすだちほど酸味が強くないのが特徴です。

沖縄では8月下旬あたりから9月にかけて、シークヮーサーが収穫され市場に出回ります。シークヮーサーは収穫時期によって用途が変わる果物です。収穫はじめの9月頃は、果皮は緑色をしていて酸味があるため、焼き魚や揚げ物などにかけて使われます。10月から12月中旬までは原液ジュース用になります。そして、12月下旬から2月末ごろになると、熟した果実は黄色くなり、そのまま食べる生食用として出荷されます。1年に3度も収穫時期があり栄養価も高いため、さまざまな用途に用いられています。

シークヮーサーのおいしい食べ方

8月下旬から収穫されるシークヮーサーは、フレッシュでみずみずしく、まだ熟していないので酸味があります。酢の物や揚げ物にかけていただきましょう。2回目の収穫である10月から12月中旬のシークヮーサーは、果実を搾ったものが原液のジュースとして販売されます。原液のジュースは、水や炭酸水で割って飲むのがおすすめ。またヨーグルトにかけたり、スポーツ飲料に加えると爽やかさがアップします。酸っぱさが気になる人は、シロップやはちみつを加えるといいですよ。オリーブオイルと混ぜてドレッシングにしても。また、ゼリーやチーズケーキなどのスイーツの材料としても活用されています。3回目の収穫になる12月中旬~2月頃になると、完熟して果実は黄色く色付き、甘酸っぱくなります。こうなると、そのまま食べてもおいしいので生食用として市場に出回ります。時期によって、それぞれおいしい食べ方が違うのもシークヮーサーならではと言えるでしょう。

元気できれいになれる、シークヮーサー

沖縄のさんさんとした太陽の光をたっぷり浴びて育つシークヮーサーは、ビタミンC・ビタミンB1、カロチンが含まれています。そして、注目されているのが「ノビレチン」という成分。ノビレチンは、血糖値・血圧を下げ、頻尿の改善などに効果があると言われています。最近の研究結果では、認知症の予防になる可能性があると話題になりました。

おいしいシークヮーサーの見分け方・保存方法

シークヮーサーは皮にハリとツヤがあり、みずみずしさを感じる弾力があるものを選びます。水分を多く含み、ずっしりと重みがあるものが果汁が多く含まれている場合が多いので、手に取って確認してみましょう。湿気が低く涼しい場所であれば、二週間程度保存することが可能です。夏場など暑い時期では、乾燥を防ぐため袋などに入れて冷蔵庫にで保管します。長期保存する場合は、保存袋などに入れて果実を丸ごと冷凍すると半年ほど保存可能です。果汁を絞って製氷皿などで凍らせておくと、のちのち使いやすくておすすめ。冷凍した場合、自然解凍させて使いましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 和名を「ヒラミレモン」という、沖縄県が特産の果物は?

A. シークヮーサー