平成25年、セロリの生産量１位の都道府県とは？

サラダや漬け物に好まれるセロリ。独特の苦味と味が癖になるという人もいると思います。そんなセロリですが、生産量１位の都道府県をご存じですか？その県でセロリが育つ秘密と共にご紹介します。

セロリに愛される長野県

長野県はセロリ生産量全国1位です。その理由は、長野県の風土がセロリの栽培に最適だからなのです。セロリは、涼しい気候と水分を好む野菜です。長野県はその高冷地の冷涼な気候を活かしてセロリの生産に成功しました。セロリが美味しく育つ適温は15度以上25度以下と難しいのです。低温だと花が咲いてしまい、出荷が出来なくなってしまいます。そして、育ったセロリは高温になると水分が抜けてしまい、風味や食感がダメになってしまいます。その為、セロリの収穫は5月中旬から11月中旬まで夜中から朝にかけて行われます。シャキッとしたセロリが育つのはまさに長野県がセロリに愛された土地だからなのです。

長野県がセロリの栽培に取り組んだのは、明治時代。日本で次第に洋食が受け入れられるようになった頃でした。最初にセロリの生産を開始したのは現松本市でした。地元ではセロリの事をフランス語訛りのセルリーと呼ぶようになりました。大正時代に入り、現安曇野市などで虫や病気に苦労しながら本格的な生産に成功しました。そして、難しいセロリの栽培を成功したのは、長野県の県民性である先進性と勤勉性によるものが大きいでしょう。栽培の難しさを感じた時にも、県民性で解決してきたのです。長野県を訪れた時には、栄養価も豊富で美容にも良いセロリをぜひお買い求めください。長野県の涼しい夏を過ごしながら、瑞々しいセロリの美味しさを隅々まで堪能していただきたいです。

セロリの美味しい食べ方

セロリ生産量全国1位の長野県で美味しくセロリを食べるなら、まずはやはり生でそのまま食べるのが好ましいです。香りを深く吸い込んで、その特徴である苦味の美味しさを味わっていただきたいです。その為には、やはり美味しいセロリを見分けなくてはいけません。美味しいセロリを見分ける為には、茎が太くて色が鮮やかな物を選びましょう。そして、緑の葉っぱがたくさんついているという事です。葉っぱがたくさんついていればついているほど、セロリが新鮮だという事です。

生産量全国1位の長野県は、やはりセロリを食べる事も大好きです。そして、長野県の人々はセロリにマヨネーズ味噌をつけて食べるのが主流なのです。味噌とマヨネーズ、そして隠し味に少々の砂糖を加えるのがポイントです。簡単に出来るので、セロリを食べる時には、ぜひマヨネーズ味噌につけて食べてみてください。更に、葉に一番栄養がある事から、セロリの葉を佃煮にして食べるのも地元ならではです。その作り方もとても簡単で、沸騰したお湯でセロリの葉を茹でたらお湯を絞ります。セロリを細かく刻んだら、醤油や砂糖をさ、みりんなどで味付けした汁で煮るだけです。普段のセロリ料理に飽きた時は、地元で食べられている味を楽しむのも良いのではないでしょうか。

長野県は野菜や果物の宝庫

セロリの生産量1位の長野県ですが、他にも様々な農作物が育ちます。中でもベリー類の栽培には適していて、ブルーベリーを始め、ラズベリーや、グーズベリー、ブラックカラントなどが豊富に収穫されます。また、寒冷地の植物として知られるルバーブの栽培にも成功しています。寒暖の差は大きいのに晴天率が高いからこそ、あらゆる野菜や果物が美味しく収穫出来るのです。