かつては伊賀忍者の携帯食!三重県伊賀地方を代表する銘菓とは?

三重県の伊賀地方に、日本一硬いといわれている銘菓があります。かつては伊賀忍者の携帯食として食べられていたそうです。今も昔ながらの製法を守って作られているこの銘菓についてご紹介します。

「かたやき」ってどんなせんべい?

三重県の銘菓「かたやき」は、その名の通りとても硬いせんべいで有名です。その昔、伊賀忍者が合戦の時に非常食として携帯していました、日持ちが良くて軽く、かさばらないため忍者の携帯食となったそうです。見た目はとても素朴で丸い形をしています。少し厚みがありますが手で割れるかなと試してみても、カチカチに硬くて素手では割れません。日本一硬いと言われているのも納得です。昔の忍者たちはこのせんべいを刀の鍔や石などで割っていたのだそうです。

あまりにも硬いので、お土産で売られている袋には「かたやき」を割るための木槌が一緒に入れられているものがあります。これを使えば簡単に割る事が出来ますね。この割る作業が楽しくてストレス発散になる!と「かたやき」のファンになった有名人もいるそうです。

「かたやき」はどのように作られているの?

忍者の携帯食であった「かたやき」は、その硬さで全国的に有名になり、三重県では「かたやき」を販売する菓子店が多く存在します。その作り方は昔の伝統的な製法を守り、シンプルな材料のみで作られています。おもな材料は小麦粉と砂糖のみ。添加物は使用していません。上にゴマや青のりなどをトッピングして焼いています。

小麦粉と砂糖を混ぜてよくこね、小さく丸めたら鉄板の上で型で押して平たく成形して焼きます。1枚焼き上がるのに約30~40分ほどかかるそうです。1枚1枚手作業で丁寧に焼かれたせんべいは、素朴な風合いに仕上がります。焼き上がってすぐは柔らかくてふにゃふにゃした食感ですが、冷めると硬いせんべいになります。この焼き上がってすぐの柔らかい「かたやき」も、一度は食べてみたいものです。

三重県伊賀市には、無料でかたやき工場を見学できるところがあります。昔ながらの作り方を近くで見る事ができて、焼き上がってすぐの柔らかい「かたやき」を1枚試食出来ます。見学時間はおよそ30分ほどで、一人からでも見学可能ですが予約が必要です。三重県に行った際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「かたやき」を食べてみよう!

三重県銘菓の「かたやき」を初めて食べた時は、あまりの硬さに驚くかたも多いと思います。まず食べる前に「どうやって割るの?」と思案するほどの硬さです。いきなり歯で噛み砕こうとしても割れません。かたやきの袋に付属の木槌やトンカチのようなもので割って下さい。割る際には粉が飛んだりこぼれたりするので、袋に入ったまま割ることをおすすめします。サイズは一口で入るくらいの小さめに割ると食べやすくなります。

小さく割った「かたやき」を口にほおばると、ほのかな甘みが広がります。歯が丈夫な方はバリボリ噛んで、硬さを楽しむのも良いと思いますが、無理をして歯が折れない様に気を付けましょう。本来は口の中で柔らかくして食べたり、お茶に浸して柔らかくして食べるそうです。口の中に入れてしばらくすると、噛めるほどの柔らかさになります。素朴で甘すぎず、香ばしい味わいなのでお茶によく合います。添加物もほとんどないのでお子様や年配の方にもおすすめです。

ちなみに「かたやき」1枚およそ15グラムのエネルギーは60カロリー程です。小腹が空いたときや甘いものが少しだけ欲しい時に、それほどカロリーが高くない「かたやき」はぴったりですね。

日本一硬い三重県銘菓「かたやき」はお土産におすすめです

忍者の携帯食だった銘菓「かたやき」は、お土産としても軽くてかさばらないのでおすすめです。三重県伊賀市には忍者屋敷や芭蕉翁記念館など、見どころがたくさんあるので三重県を訪れた際には伊賀市にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. かつては伊賀忍者の携帯食であった、伊賀地方を代表する銘菓は?

A.かたやき