夏を代表するくだもののひとつといえばスイカです。暑い夏に、しっかり冷やして食べると暑さも忘れられそうですよね。スイカには水分はもちろん、暑い夏を乗りきるための栄養素も含まれています。美味しいだけじゃないんですね。
国内生産1位の熊本県
熊本県は阿蘇山の影響を受けたため、地形が盆地であり、また昼と夜の寒暖差が大きい事がスイカの栽培の土地に適していたので古くから名産地と知られています。なかでも、熊本市植木町は、「スイカといえば植木」と言われるほど、スイカの名産地として有名です。また、熊本市北区には「道の駅すいかの里 植木」があり、植木で採れるスイカをはじめ、野菜やくだものなどを販売していますので近くに行った際は是非立ち寄ってみてくださいね。
熊本県のスイカ生産の歴史は古く、一説によると、戦国時代にまでさかのぼるというから驚きです。
スイカは夏のくだものと思われがちですが、熊本県ではほとんどのスイカはビニールハウスで栽培しているので、季節に関係なく、ほぼ一年中収穫できるというのも国内生産1位の理由です。
スイカには、高い温度と強い光を必要としますが、南国である九州熊本の強い太陽の恵みはビニールハウスの中のスイカに届き、甘く美味しく育つのです。
スイカには、「大玉スイカ」「中玉スイカ」「小玉スイカ」の3サイズがあり、サイズごとに品種も多く存在し、さらに新しい沢山の品種がどんどんうまれています。
以前は「熊本のスイカ」といえば大玉が殆だったのですが、近年では冷蔵庫に丸ごと入る小玉スイカの人気も高く、多く生産するようになりました。
「大玉スイカ」はスイカ本来の香りとシャキッとした果肉、シャリシャリとした食感と、大きいため食べ応えも抜群です。また「小玉スイカ」は、糖度が高く、皮が薄くて、果肉が少しやわらかくじゅわっとジューシーです。お好みに合わせて食べてみてくださいね。
あつい夏にはスイカ!
「夏の果実の王様」や「夏の風物詩」と呼ばれるスイカですが、スイカが夏にとれるという理由だけではありません。実はスイカは暑い夏を乗り切るのにはもってこいのくだものなのです。
夏は熱中症にはきをつけねばなりませんが、熱中症を防ぐためには水分補給が大事ですよね。スイカの果肉は約95%が水分です。このうち4~6%が果糖やブドウ糖などを含んだ糖分で、これらはエネルギーになりやすく二日酔い対策、熱中症対策にも向いているんだそうです。
またスイカにはトマトに含まれている事で知られているリコピンが多く含まれています。リコピンには、血糖値を下げたり動脈硬化の予防や美白効果、ダイエット効果など健康面はもちろん、美容面にも効果があります。
さらにスイカの赤い果肉部分だけではなく、皮にも栄養が含まれています。 皮にはウリ科に多く含まれているシトルリンという成分が含まれています。シトルリンには血管拡張作用があり血流をスムーズにし、冷えやむくみの症状を改善することができます。また、血流がよくなるため、動脈硬化の予防や集中力や記憶力を助けるのにも役立つのではと期待されています。
スイカの皮は捨ててしまわずに是非食べてほしいところなのですが、あまり食べる習慣もすくないため、どうやって食べればいいのか悩みますよね。しかしスイカの皮の食べ方は意外と多く、白い部分を取ってシャキシャキしたサラダにしても美味しいですし、また、クミンパウダーなどで白い部分をお漬物にしてみても美味しく食べられるでしょう。果肉と一緒に皮もミキサーにかけ、スムージーにするとお手軽です。
夏にスイカを食べる事は、健康的にも美容的にも良いので、積極的に食べたいですね。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 平成25年、スイカの生産量が全国1位の都道府県は?
A. 熊本