明治2年に、日本で初めて、神奈川県横浜市の馬車道通りで発売されたと言われているものをご存じですか?馬車道通りでは今でもその食べ物が売られています。
アイスクリームの歴史
日本初のアイスクリームは、1869年に神奈川県横浜市にある馬車道通りで発売されました。アイスクリームを売りに出したのは、町田房蔵という人物で、勝海舟の弟子だったと言われています。その町田は、日米修好通商条約の最終確認のために、使節団としてアメリカに派遣されました。その時にアメリカでアイスクリームを食べて、日本でも作ろうと考えたそうです。
馬車道通りで「氷水店」という氷を使ったお菓子の専門店を開店した町田は、出島松造という人物の協力を得て、その店で「あいすくりん」も発売しました。当時の「あいすくりん」は、牛乳、卵、砂糖を氷で固めた、シンプルなお菓子でした。材料も高額な上に、函館で切り出した氷を使って作っていたので、とても高価だったと言われています。
当初は高価すぎて多くは売れなかった「あいすくりん」ですが、次第に人気を呼び、町田は馬車道で「あいすくりん」を売る店を増やしていきます。町田が日本の「アイスクリームの父」と呼ばれることや、馬車道がアイスクリーム発祥の地とされるのは、こうした経緯からです。
馬車道通りのアイスクリーム
大正時代に入り、アイスクリームは工場で生産されるようになりました。アイスクリームは冷凍ボックスに入れられて、各地で販売されるようになります。戦後になると、家庭での冷蔵庫の普及が広まるにつれて、アイスクリームはさらに大衆化していきます。いまでは、アイスクリームは多くの人に愛される、冷たいお菓子として定着しています。
日本初のアイスクリームを売り出した馬車道通りでは、毎年、アイスクリームの日である5月6日とその前後に、アイスクリーム発祥記念イベントを開いています。馬車道通りでのアイスクリームの歴史を紹介したり、アイスクリームを無料配布をしています。さらに、明治時代の衣装を着た女性がイベントに登場するなどして、記念日を盛り上げています。
このイベントはテレビや新聞などのメディアで、毎年取り上げられています。そのため、横浜の馬車道は、アイスクリーム発祥の地としての認知度が高まりました。
その馬車道通りやその付近では、アイスクリーム発祥の地として、さまざまなアイスクリームを売り出しています。なかでも、横浜の有名観光スポットである赤レンガ倉庫では、明治時代の「あいすくりん」を再現したアイスクリームを販売しています。硬めで素朴な甘さのアイスクリームは、観光客の人気を呼んでいます。
馬車道通りの歴史あるアイスクリームを食べてみよう
さらに、神奈川県横浜市の馬車道通りでは、日本初のアイスクリームを売り出した歴史をアピールした、さまざまなアイスが販売されています。なかには、アイスクリームをモナカにして、横浜土産として販売している店もあります。
お土産用のアイスクリームは、馬車道通りのお店で購入できる他に、馬車道通り駅や横浜駅、さらには中華街のお土産店屋さんで購入することができます。さらに、通信販売などで取り寄せることもできます。
馬車道通りの歴史を反映したアイスクリームは、さっぱりとした甘さが特徴です。そのため、お子さんからご高齢の方、甘いものが苦手な方にも食べていただけると思います。さらに、果物などを添えてアレンジすると、より一層美味しく楽しむことができます。一年を通しておすすめのスイーツです。
神奈川県横浜市、馬車道通りで、歴史ある日本初のアイスクリームを食べよう
神奈川県横浜市、馬車道通りで生まれた日本初のアイスクリームは、その歴史とともに、馬車道通りで人気を集めています。横浜観光のお土産や、みんなで集まるときにぴったりのアイスクリームを、ぜひ楽しんでください。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 明治2年に、横浜の馬車道通りで日本で初めて売り出されたとされているものは?
A.アイスクリーム