その大きさはギネスにも認定されている鹿児島県特産の野菜は?

鹿児島のシンボルであり、日本有数の活火山を有する桜島。桜島本島やその周辺で栽培されている特産品は、ギネス記録にも登録されているほどジャンボサイズ! ご紹介しましょう。

桜島大根って?

桜島大根は、鹿児島県の桜島で古くより栽培されてきた大きな大根です。一般的な細長い青首大根と違い、球体を抑えつけたような扁球形で、一番の特徴は何と言ってもその大きさ! 平均でも100kg前後と言われ、大きいものは20kg以上にも成長し、まれに30~40㎏を超えるものもあるそうです。大きい野菜というと大味であまりおいしくないイメージがありますが、桜島大根はそんなことはありません。雪のように白くてなめらか、繊維質が少なく、ぐっとしまった緻密な肉質をしています。大根特有の辛みもなく、火を通せばすぐ染み込み、ほのかに甘みを感じさせる上品なおいしさ。煮崩れしにくいのでお鍋や煮物、ソテーなど冬の暖かい料理によく合い、サラダや浅漬けにしてもシャキシャキとした歯ざわりが心地よく、いくらでも食べられます。

ギネス記録を持つ世界一ビッグサイズな大根

桜島では重さや形の大きさなどを競う「世界一桜島大根コンテスト」が、毎年開催されています。2003年に重さ31.1kg、胴回り119cmの大きさを誇る桜島大根が「世界一重い大根」としてギネスに登録されました。

主な産地と収穫時期

名前の通り、桜島で約200年前から作られてきたきた伝統野菜で、その周辺でも栽培されています。桜島大根は桜島の噴火による火山灰と、軽石状の荒い砂利を含んだ桜島特有の火山灰土壌の土で栽培することで大きく、それでいてみずみずしい大根に育つと言われています。実際、桜島本島で栽培し収穫されたものが「ほんじま」と呼ばれ、その他の地域で栽培されたものは「いなかじま」と区別され、味や品質に違いがあるとされているのだとか。そして、収穫の最盛期は1月中旬から2月上旬の寒い時期で、地元では「島でこん」と呼ばれ、冬の食卓に欠かせない食材となっています。一般的な青首大根は1年を通して出荷されますが、桜島大根は冬の時期だけ味わうことができる大根なのです。

期待の成分「トリゴネリン」が豊富に含まれている

桜島大根は、ビタミンCやジアスターゼなどの消化酵素が豊富に含まれています。また最近の研究で、血管をしなやかにする「トリゴネリン」という成分が、一般の青首大根の約60倍含まれているということがつきとめられたそうです。この「トリゴネリン」は、摂取すると動脈硬化の予防などが期待できるのだそう。世界中の研究者やメディアから「モンスターラディッシュ」としてメディアや世界中の研究者から、その大きさだけでなく関心を集めているそうです。

桜島大根のおいしい食べ方

桜島大根は、生でも火を通してもおいしく食べることができます。甘みがあるので、細く切ったり薄くスライスしたりしてサラダにしたり、またスティック状にしてマヨネーズやバージャカウダソースをつけて食べるのもおすすめ。そして、味がしみ込みやすく煮れば柔らかくなるので、煮物に最適の大根と言われています。定番のぶり大根やふろふき大根の他にも豚肉や鶏肉とも相性抜群。おまけに煮崩れもしにくいので、面倒な面取りも必要ありません。桜島大根とソーセージのソテーなど洋風アレンジも。また、お漬物として食べるのも人気で桜島大根を使った千枚漬けは、カブを使ったものとはまた違ったおいしさがあり、鹿児島県の特産品にもなっています。保存食として切り干し大根にされているものもありますので、煮物やアレンジ料理も楽しめます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. その大きさはギネスにも認定されている鹿児島県特産の野菜は?

A. 桜島大根