広島県に本社を置く、お好み焼き用ソースで有名な企業は?

広島のお好み焼きは有名ですが、そのお好み焼きに欠かすことができない“とあるソース”。そのソースを作る本社が広島県にあります。その企業とはいったいどこでしょう?

みんな大好きオタフクソースは広島の企業!

薄く焼いた小麦粉、これまた薄く焼いた卵、そば・うどん、もやしや豚肉などを挟み、甘めで濃厚なソースをかけた広島のお好み焼き。
一番人気のソースはやはりオタフクソースの「お好みソース」で、このオタフクソースの本社は広島県広島市西区に構えています。
現在は国内で広く販売され、さらにはアジアや欧米でも好評を博すオタフクソース。
創業は大正11年と老舗で、酒・醤油類の卸小売から始まった企業でした。新たに今のオタフクソース株式会社が法人として設立されたのは平成21年です。
その中でソース作りは、昭和25年の戦後から始められていて歴史と旨みが凝縮されています。

オタフクソースは種類が豊富!

現在オタフクソースでは、 お好み焼屋さんと共に開発しプロの味として人気のベーシックな「お好みソース」をはじめ、9種類の「お好み焼き用ソース」や、「やきそばソース」「たこやきソース」などこだわりのラインナップを展開しています。「ハンバーグソース」に「カレーソース」等も販売されており、気になるソースや試したい商品が盛りだくさん。スーパーなどで見つけた際にはチャレンジしてみては?!

重ね焼きが美味しい!広島のお好み焼き

広島のお好み焼きは、薄く焼いた小麦粉・薄く焼いた卵に様々な焼いた具材を挟むことから、タコスや春巻き等と同じく挟みもの料理に分類されています。
具はキャベツ、もやし、豚肉、そばやうどんなどを重ねて焼いていきます。仕上げにお好みソース、青のり、お好みでマヨネーズをかけるのがベーシックな流れ。この素材の美味しさを活かす重ね焼きが、広島お好み焼きの大きな特徴となっています。
キャベツやもやしの食感、香ばしい豚肉、卵のほのかな甘み、焼きそばやうどんの食べ応えなど、何層にも重なった食材にオタフクソースの濃い甘みが見事なハーモニーを奏でます。
現在、広島には1,600件ほどのお好み焼き店があると言われ、店舗の多さは大阪、兵庫に次いで全国で3位です。これを人口で換算するとなんと全国1位の多さになり、広島県民がお好み焼きを愛してやまないことがよく分かります。

野菜と果実がたっぷり!秘密はデーツ

濃くて甘いオタフクのお好みソース。1975年より砂糖の価格高騰に伴って、干したナツメヤシの実・デーツが代替品として使われ始めました。砂糖がデーツよりも安くなってからも引き続き隠し味として使われていて、このデーツがソースにまろやかさや深みをもたらしています。
その他にも、トマト、たまねぎ、りんご等たくさんの野菜や果実に加え、約20種類もの香辛料や専用の醸造酢がブレンドされているそうです。
お好み焼きに合うように作られた、まろやかな味わいのお好みソース。実はノンオイルで、塩分量に関してはウスターソースの約2/3と低塩。お好み焼きは栄養満点で、かつヘルシーなメニューと言えます。

粉もん料理「一銭洋食」がはじまり

「広島お好み焼き」の起源と言われている食べ物に駄菓子屋さんで出していた「一銭洋食」があります。
水で溶いた小麦粉に、少しのひき肉やすじ肉、千切りキャベツや刻みねぎなどを乗せて焼き、ウスターソースを塗って一枚一銭で提供していたものが「一銭洋食」です。
これが戦争直後に支援物資として入ってきた小麦粉に、手に入りやすい具材を載せて焼いたものが「広島お好み焼き」に進化したと言われています。
子供のおやつだったお好み焼きは、戦後、空腹を満たす食事になり、取り扱う店舗も増えていきました。
そういった中で、ウスターソースでは塗ってもすぐに垂れてしまうことから、すぐに垂れない粘り気を持たせたお好み焼きソースが開発されたそうです。

お好み焼きだけではもったいない!

旨みとコクのある、味わい深いオタフクのお好みソースは、お好み焼き以外にもいろいろな料理に使える万能ソースです。カレーやハヤシライス、煮込み料理などの隠し味にも。ハンバーグやとんかつにかけても。濃厚なお好みソースはさまざまな料理をひきたててくれます。ぜひ、様々なシーンで使ってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q.広島県に本社を置く、お好み焼き用ソースで有名な企業は?

A.オタフクソース