連続テレビ小説「純情きらり」で取り上げられた愛知県岡崎市の名物とは?

名古屋コーチンやひつまぶし、きしめんなどご当地グルメが豊富な愛知県ですが、今回はNHK連続テレビ小説「純情きらり」でも取り上げられた愛知県岡崎市の名物をご紹介します。昔から日本人に馴染みが深い食品ですが、 岡崎市ではどのようにつくられているのでしょうか。

こだわりの製法で作られる八丁味噌

八丁味噌は、愛知県岡崎市八帖町で作られる豆味噌です。大豆と塩、水だけが原料となっており、大きな桶に空気が入らないように味噌を仕込み蓋をし、その上にたくさんの石を山の形に積んで1年半から2年以上という時間をかけて作られます。天然醸造の味噌であり、製造業者によっては各課程に違いがあり、それぞれが生み出す独特の味わいを提供しています。基本的な特徴としては、名古屋あたりで好んで用いられる赤味噌と同様に、色は濃い赤褐色で味は独特の渋みやうまみがあり、塩分は少なめです。

製造エリアである岡崎市八帖町は昔、八丁村と呼ばれていて東海道の交通の要衝の地であり、船の行き来もしやすい土地柄から兵糧食としての味噌を作ったのが始まりとされています。原料となる湧水も豊富で、物資の運搬に利便性のあるエリアを活かした知恵でもあったのです。また、豆味噌は徳川家康の健康を支えていた食材の一つとされ、家康の出身地である岡崎市で豆味噌の製造が行われていたと考察する説や、朝鮮通信使が伝えた製法が八丁味噌の元になったという説もあります。

栄養豊富で食べ方も自由自在

そして、八丁味噌は少ない塩分の割には味が濃い、という特徴もあり、カロリーも比較的低いのでヘルシーです。また、原材料である大豆を発酵させるためビタミン類やアミノ酸が豊富で、タンパク質や炭水化物などもたくさん含まれています。女性の体に優しいイソフラボンや葉酸、そしてビタミンE、他にも酵素やリノール酸、サポニンなど、健康に繋がる成分も多いです。さらに、乳酸菌や酵母は栄養を体内に吸収しやすく、食物繊維の働きは整腸作用があり、ダイエット効果や老化防止、コレステロールの抑制や美白効果も期待できます。

食べ方は一般的な味噌と同じように、八丁味噌も味噌汁が定番ですが、塩分が気になる方はナトリウムを体外へ排出する機能を持つカリウムが含まれている、海藻類や緑黄色野菜を具材に取り入れることをお勧めします。また、カレーに調味料として使うとコクのあるカレーに、炒め物や煮物にも八丁味噌をプラスすると、いつもの味に美味しい変化をもたらしてくれます。肉味噌やみそだまりを作ればいろんな料理のアレンジも可能で、保存もできるので大変便利です。

「純情きらり」の舞台である愛知県岡崎市

そして、2006年4月3日から2006年9月30日に渡って放送されていたNHK連続テレビ小説「純情きらり」では、宮崎あおい演じる主人公の桜子の嫁ぎ先である松井家が、八丁味噌の蔵元「山長」という設定となっていました。ドラマの舞台が岡崎市ということもあり、岡崎市では純情きらりのロケ地を巡ることができ、様々なスポットでドラマの雰囲気を味わうことが可能です。例えば、中岡崎駅から国道1号線までの通りには宮崎あおいさんを始め、福士誠治さんや室井滋さんなど出演者5人の手形のモニュメントが設置されています。その他の出演者の手形も市内で点在していますので、探してみるのも楽しいかもしれません。

また、モニュメントのある通りから西側には老舗の味噌蔵が立地しており、見学や食事の他にも八丁味噌などの様々な製品を購入することができるようになっています。辺りは時代を遡ったような風情のある八丁蔵通りとなっていて、ドラマの世界を体感することも可能です。そして、東岡崎駅から南東には純情きらりの撮影場所にもなった六所神社があり、思い出のワンシーンに浸ることもできます。

ロケ地巡りと食を堪能することができる愛知県岡崎市

愛知県岡崎市の名物である八丁味噌は、お土産品もたくさん販売されています。旅行のお土産に購入するのは勿論のこと、八丁味噌はアレンジも豊富ですので家庭に持ち帰って、オリジナルのレシピを考えてみるのも良いかもしれません。

ザ・ご当地検定の問題

Q. NHKの連続テレビ小説『純情きらり』は、愛知名物である何を作る場所を舞台としていた?

A.八丁味噌

Q. 愛知県岡崎市の名物「八丁味噌」の原料ではないものはどれ?

A.米麹