栃木県佐野市の名物である、ある植物の香りを添えたあんぱんは？

東京から日帰りで非日常的な気分を楽しみたい、そんな願いを叶えてくれるのが栃木県佐野市です。佐野市は観光・ショッピング・グルメ、と三拍子揃った好スポットなのです。そんな佐野市の魅力を、隠れた名物と共にご紹介します。

昔ながらの手作りの味

佐野に行ったら桜あんぱん、と言う人も少なくないほど、実は市内外からも大人気の桜あんぱん。この桜あんぱんは、昭和11年創業、学校給食のパンから始まったという「ナカダのパン」で作られています。ナカダのパンは佐野市内に2店舗を構えており、佐野市でパン屋と言ったらナカダのパン、というほどの有名店です。各店舗には惣菜パンや食パン、メロンパンなど、昔ながらの懐かしいパンが並んでいます。

あんこと生地にこだわった、という桜あんぱん。あんこは小豆を厳選し、甘さとコクの強いなめらかな食感のこしあんを使用。もちろん自社工場で、手作業で煮詰めています。また生地は、米こうじ菌と炊いたごはんを混ぜ合わせ発酵させた、酒種という生地を使用。この酒種のおかげで、風味豊かでしっとりとしたあんぱんが出来上がります。また、このこだわりのつまったあんぱんを高温で一気に焼くことにより、香ばしさもプラスされます。あんこを生地に包み、塩漬けの桜の花びらをのせ、焼いて包装するまで、ひとつひとつ手作業で行う職人さんの丁寧な仕事が、桜あんぱんの美味しさを作り出していると言えますね。

高級和菓子のようなパン

5個入りの桜あんぱんは、封を開けたとたん、まず桜の香りがふんわりと漂います。なんと袋の中に桜の葉が入っているのです。パンの上に添えられた桜の花びらも手伝って、その見た目はまるで高級な和菓子のよう。こだわりのしっとりとした生地のパンの中には、こしあんがぎっしり入っていて、小ぶりな見た目なのにずっしりと重く感じるほどです。ですが、上品な甘さのあんぱんに塩漬けの桜の花びらが良いアクセントとなっていて、1つ食べるともう1つ！と手を出したくなるほどの美味しさです。5個入りでもあっという間に食べてしまいます。袋に「昔の味」と書かれている通り、昔懐かしい優しい味わいです。

この桜あんぱんは店舗だけでなく、佐野サービスエリアでも購入ができます。さらにお店のホームページから通販で、また東京の有楽町駅にある「むらからまちから館」でも購入可能。さすがの人気ぶりですが、店舗であれば作りたての温かい桜あんぱんが買えるチャンスもあります。佐野市に出かけた際は、ぜひお店に立ち寄ってみてください。

桜あんぱんが名物の佐野市ってどんなところ？

そもそも、栃木県佐野市ってどの辺にあるのでしょうか。佐野市は栃木県の南西部に位置しており、栃木県の中でも比較的東京に近いところにあります。ですから、実は東京から車や電車で1時間半ほどで行けてしまう、日帰り旅行にはもってこいの場所なんです。

まず佐野市には、広大な敷地におよそ170店舗ものショップが並んでいる「佐野プレミアム・アウトレット」があります。三毳（みかも）山を見上げる緑あふれる落ち着いた場所にあり、アメリカ東海岸の都市をイメージしたというアウトレットショップで、思い切りショッピングを楽しむことができます。そして、自然あふれる佐野市。日本の名水百選にも選ばれた「出流原弁天池湧水」では、鏡のような水面に心が洗われるような清々しい気分を味わえます。また、佐野城跡地にある「城山公園」では季節ごとの花々を愛でることができます。

旅行には外せないグルメもたくさん。佐野は佐野ラーメンも有名ですし、佐野のブランドキャラクター「さのまる」が腰にさしていることで有名ないももちなど、グルメを堪能することもできます。