観光地としても人気の松江市には、知る人ぞ知る名物料理があります。和と洋が絶妙に融合した懐かしい味わいで、長年地元に根づいてきました。地域の食文化や歴史を今に伝える魅力あるグルメをご紹介しましょう。
松江のご当地グルメ「カツライス」とは?発祥と魅力を徹底解説
カツライスとは、ご飯の上に揚げたてのトンカツをのせ、濃厚なデミグラスソースをたっぷりかけた洋風の丼料理です。卵でとじたカツ丼や、ピラフ・ナポリタン・カツが一皿に盛られたトルコライスとは全く異なります。見た目はシンプルですが、家庭でも作りやすく、老若男女に親しまれているのが特徴です。
松江のカツライスが生まれたのは昭和初期、まだ洋食が珍しかった時代にさかのぼります。松江市にある老舗の洋食店が、当時の人々にもなじみやすいよう和風の要素も取り入れ、独自のスタイルとして考案されたと伝えられています。
手頃な価格でボリュームもあり、昔ながらの安心できる味わいが親しまれてきた理由の一つです。家庭で作る際にはウスターソースを使うこともあり、各家庭ごとの味があることも特徴といえます。市内のイベントや学園祭でも提供されることが多く、松江市民にとってはソウルフードのような存在として、生活に溶け込んでいます。
松江のカツライスが愛される理由
カツライスにかけるデミグラスソースは、じっくり煮込むことで生まれる濃厚な旨みと奥深い香りが魅力です。牛骨や香味野菜のエキスが凝縮され、まろやかさの中にも力強いコクがあります。甘みと酸味のバランスも絶妙で、白いご飯とカツをしっかりと引き立ててくれます。
トンカツは揚げたてで、衣はサクッと軽く、中はジューシーに仕上げられています。
そのトンカツの下に敷かれたご飯はふっくらとしており、濃厚なソースと絶妙な調和を見せます。
一皿の中で、食感と味わいのコントラストが最後まで飽きずに楽しめるのが特徴です。
松江の老舗や話題店で味わうカツライス|名店とそのこだわり
昭和7年創業の「西洋軒」は、松江で最も歴史ある洋食店として知られています。名物のカツライスは、3週間かけて仕上げたデミグラスソースが主役です。深いコクと香ばしいトンカツが調和し、常連だけでなく観光客からの評価も高まっています。
松江市宍道町にある「御食事処こわた」では、大きめのトンカツとたっぷりご飯の満足感が支持されています。家庭的な雰囲気の中で味わうカツライスは、甘めのソースと相性が良く、食べ応えも抜群です。地元住民から学生まで、幅広い世代に親しまれてきました。
観光客の方がカツライス店を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
各店舗とも松江駅から車で10分圏内にあり、ランチタイム(11:30-14:00)の利用がおすすめです。事前に営業日をご確認の上、お訪ねください。
松江カツライスはどこで買える?テイクアウト・通販・土産情報
松江市内には、カツライスを持ち帰りできる飲食店がいくつか存在します。「西洋軒」では数量限定でのテイクアウトが可能で、事前予約をすれば受け取りもスムーズです。そのほか「やまおか」など、ランチタイムに対応する店舗も増えてきています。
地元の味を自宅で楽しみたい方には、冷凍カツライスの通販がおすすめです。松江のご当地食品を扱うオンラインショップや公式店舗サイトでは、冷凍パックやソース付きのセットが購入できます。電子レンジ調理にも対応しており、簡単に再現できる点が魅力です。
松江駅や観光施設の売店では、レトルトタイプのカツライス用ソースが土産として販売されています。保冷が可能な冷凍タイプは、トンカツ付きの本格仕様で、家庭での再現度も高く好評です。旅の思い出として喜ばれています。
松江市で長年愛されてきたカツライスは、洋食文化と地元の味が融合した一皿です。お店ごとの個性を味わえるだけでなく、家庭でも手軽に楽しめるのが魅力となっています。旅の記念や日常の食卓に、松江自慢のカツライスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q.ご飯の上にトンカツとデミグラスソースを乗せた、島根県松江市のB級グルメは?
A.カツライス









