栃木県の郷土料理「耳うどん」で、耳に見立てている食材とは?

栃木県の郷土料理、耳うどんを聞いたことがあるでしょうか?具をたくさん入れたすまし汁で食べるのが、一般的な食べ方です。耳うどんというネーミングの由来やその魅力、作り方をご紹介しましょう。

そもそも耳うどんとは?

栃木県の郷土料理である耳うどんは、小麦粉を練って寝かせたものを、うすくのばしてから丸めたものです。そのうどんの形が耳に似ていることから、耳うどんと呼ばれています。耳うどんは、古くからお正月に食べられてきました。もともとは、悪い神様の耳を食べてしまえば、悪い神様に話をきかれないという逸話が由来の、厄除けの食べ物です。江戸時代から、保存食としても作られていました。
名古屋のきしめんやすいとん、大分の団子汁と似たような食感です。お正月には、鰹で出汁をとったすまし汁に耳うどんを入れて、お正月のおせちで残った具材を入れて煮込みます。卵焼きやかまぼこなどが基本的な具になります。残り物も美味しく食べる、栃木県の県民性が表れた料理と言えるでしょう。味付けは、主に醤油とみりんでととのえます。

耳うどんが食べられる場所

耳うどんは、栃木県のお店でも食べることができます。耳に見立てている耳うどんは、見た目がかわいいことから、観光客からも人気を集めています。特に、俳優の大泉洋さんが出演している深夜バラエティ「おにぎりあたためますか」で紹介されてから、全国的に有名になりました。
栃木県の佐野市には、「うどんミュージアム」という場所があります。こちらはその名の通りうどんの博物館で、日本中のあらゆるうどんが紹介されている個性的な観光スポットです。この「うどんミュージアム」内では、実際に日本各地のうどんを食べられるコーナーがあるのですが、そのなかでも耳うどんは一番売れていると言われています。
さらに、佐野市内には「耳うどん」が食べられる飲食店が数多くあります。ほとんどのお店が店内で耳うどんを粉から打っているので、コシのある耳うどんを食することができます。一方で、お店によって、澄まし汁に合うかまぼこやネギを使ったものから、カレーをベースにした変わり種まで多様なメニューが揃っているので、佐野市に来た場合は食べ比べてみてください。最近では、「開運フード」としても注目を集めています。
さらに、都内でも栃木県のアンテナショップをはじめ、耳うどんが食べられるお店がいくつかあります。興味があったら、ぜひ見つけてみてください。

ご家庭でも耳うどんを

栃木県の郷土料理である耳うどんは、ご家庭でも作ることができます。材料はうどん粉と塩水です。粉に塩水を入れて、よくこねてから寝かせます。しばらくして生地にコシがでたら、麺棒で薄く延ばします。生地を長方形に切って、耳の形にまるめます。あとは、沸騰したお湯でゆでれば出来上がりです。耳の形に見立てているので、写真などを参考にしてください。家庭でも簡単に作れることから、すまし汁に入れたものだけでなく、鍋の締めにいれたりなど、アレンジのレシピが数多くネットでも紹介されています。個性的なところでは、マカロニサラダのマカロニの代わりに耳うどんを使ったり、洋風のスープに入れてお肉やお野菜と煮込んだものが紹介されています。その形状から、スープとからまりやすく、さらに麺自体に癖がないので、こうしたアレンジも可能なのかもしれません。耳うどんはコシが強く、よく噛んで食べるものなので、小さなお子さんも安心して食べられるというメリットもあります。

栃木県の郷土料理、耳うどんはいかがでしょうか

栃木県の耳うどんは、耳に見立てているかわいい形と、独特の食感が人気の郷土料理です。栃木県に来たときは、ぜひお店に立ち寄ってみてください。また、ご家庭でも作ることができるので、興味をもったら挑戦してみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県の郷土料理「耳うどん」で、耳に見立てている食材は?

A.うどん