山梨県小菅村の名物である魚で、漢字では「山女」と書くのは?

東京の中心を流れる多摩川を上流に向かうと、源流のある山梨県小菅村にたどり着きます。小菅村は源流にこだわった村づくりに取り組む、ある魚を名物とする村です。美味で渓流の女王と呼ばれ釣り人に人気のこの魚について、特徴や美味しい料理法などを確認してみましょう。

ヤマメは清流に住む淡水魚

ヤマメは日本の各地に自生する、清流に住む淡水魚であり、漢字で山女と書きます。従来は関東以北の沿岸地域と九州が山女の自生地だったのですが、近年では放流が盛んに行われたことにより、日本全域の様々な地域に分布しているようです。山女はサケ目サケ科に属するサクラマスの一種ですが、降海することなくその一生を河川で過ごすことが特徴となっています。その体長は2年魚で20センチ程度となっていますが、一部では40センチ程度にまで成長した個体が確認されています。

山女とよく似た魚としては、イワナやアマゴなどがあげられます。いずれも体長20センチ程度の淡水魚で、見た目もよく似ているため一般の人には見分けることが難しいようです。イワナはサケ目サケ科イワナ属の魚で、山女よりもさらに上流域に自生します。イワナの外見上の相違点は、背中に白い斑点があることです。アマゴは山女と同じサツキマスの一種であり、以前は山女が自生しない地域がアマゴの自生地となっていました。ただし近年では山女と同様に盛んに放流が行われたことにより、山女とアマゴの棲み分けは曖昧になっています。山女とアマゴの体側にはパーマークと呼ばれる楕円形の模様があり、アマゴにはさらに朱色の斑点があることが外見上の相違点となっています。

小菅村は多摩川の上流にある源流の村です!

小菅村は山梨県北都留郡にある、人口700人ほど(2018年10月現在)の村です。小菅村は山梨県の北東部に位置し東京都と隣接しているため、その実質的な生活圏は東京都に属するものとなっています。最寄り駅はJR東日本青梅線の奥多摩駅で、西東京バスが奥多摩駅と村内をつなぐ路線バスを運行しています。

山梨県小菅村の主な産業は農業や林業ですが、さらに「山女とワサビの里」をキャッチフレーズとして、観光にも力を入れています。山女もワサビもその生育には冷たい清流が必要不可欠であり、いずれも多摩川の源流の村ならではの名物だといえるでしょう。小菅村では山女の養殖が盛んに行われており、これは村内に住む酒井さんが民間としては日本で最も早く山女の人口孵化に成功したことがきっかけとなっています。村内を流れる小菅川は多摩川の源流で渓流釣りを楽しむことができますし、さらに村内の宿泊施設では山女などの様々な料理が堪能できるのです。

ヤマメの美味しい調理法は?

ヤマメの調理法としては、まずは手軽で簡単な塩焼きがおすすめです。内臓をとった山女にたっぷりと塩をふってから、じっくりと焼きあげてください。一般家庭の場合にはガスコンロの魚焼きグリルを使用することが多いのですが、その際にはあらかじめ余熱してから弱火で時間をかけて焼き上げることで、山女本来の美味しさを楽しむことができます。食べる際には表面の塩を軽く落としてから、お皿などに盛り付けるようにしましょう。

さらにひと手間かけて仕上げたい人は、定番の甘露煮にチャレンジしてみましょう。内臓をとった山女を流水でしっかりと洗ってから、砂糖・醤油・酒・みりんなどをあわせた調味料でじっくりと煮込みます。味付けにはお好みで、ショウガなどを加えてみるのもおすすめです。作業時間を短縮したい場合には、圧力鍋を使う方法を試してみてください。全体が煮詰まって照りが出たら完成です。

渓流釣りや山女料理を楽しむことができます!

山梨県小菅村は、多摩川の源流で知られる村です。ヤマメを村の名物として、観光客の誘致にも力を入れています。小菅村では山女の渓流釣りや料理などを楽しむことができます。山女の料理法としては、塩焼きや甘露煮などがおすすめです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 山梨県小菅村の名物である魚で、漢字では「山女」と書くのは?

A.ヤマメ