三重県亀山市のご当地グルメ!スタミナ満点のうどん料理とは?

三重県亀山市には、ご当地グルメとして有名なうどん料理があります。一般的な焼うどんのようにソースやしょうゆベースではなく、みそだれを使っているのが特徴です。そのうどん料理の歴史や食べ方についてご紹介しましょう。

亀山味噌焼うどんとは

三重県亀山市は古くは東海道の要所として栄え、近代においても東西を結ぶ交通の要として知られています。そのような土地柄から、亀山味噌焼うどんは体が資本であるトラックの運転手さんのお腹を満たすために生まれた料理です。
昭和30年代、亀山市の国道にはたくさんのトラックが行き来し、トラック運転手さんの休憩所となっていました。国道沿いには安くてスタミナのあるホルモンの焼き肉屋が多く立ち並んでいましたが、ホルモンのアレンジ料理として提供されたのが亀山味噌焼うどんの始まりです。

亀山味噌焼うどんは味噌だれを使うのが特徴ですが、それはホルモンの臭みを和らげるための秘策でした。赤味噌にニンニクやトウガラシ、酒、ラードなどを混ぜて味噌だれを作り、臭みの無いまろやかな味に仕上げたのです。スタミナ満点であるうえ、味付けも美味しい料理としてトラックの運転手さんの支持を得て、次第に一般家庭でも作られるようになりました。ホルモンだけでなく、キャベツやニンジン、玉ねぎなどの野菜も入っているので、栄養バランス的にも優れたメニューです。

2008年には亀山味噌焼うどんを亀山市のご当地グルメとして浸透させるべく「亀山味噌焼きうどん本舗」が発足され、それまではお店で裏メニュー的に扱われていた料理が、正式に「亀山味噌焼うどん」という名で統一されるようになりました。2011年にはB級グルメのグランプリを決める「B-1グランプリ中日本・東海支部大会」で堂々の一位を獲得しており、全国的にも知られる存在となっています。

亀山味噌焼うどんの作り方

亀山味噌焼うどんは、亀山市にある食堂やレストランなどで食べることができます。焼き肉店から発祥したメニューであるため、焼き肉屋で提供しているところもあります。また、家庭にある材料で作ることもできるので、自分で作ってみるのもおすすめです。
亀山味噌焼うどんの材料は、うどん、豚こま切れ肉、キャベツ、玉ねぎです。味噌だれは、赤味噌とみりん、酒、砂糖を混ぜ合わせて作っておきます。まず、油を引いたフライパンに一口大に切ったキャベツと玉ねぎを入れて炒め、肉を入れてさらに炒めます。肉に火が通ったらうどんを入れ水大さじ1を加えほぐし、味噌だれを入れて絡め完成です。
お好みで、一味唐辛子やほんだしなどをかけるとよいでしょう。

三重県亀山市の観光スポット

三重県亀山市はご当地グルメの亀山味噌焼うどんだけでなく、素敵な観光スポットがあることでも有名です。特に人気があるのは昔の宿場町の姿が残る関宿で、東海道の宿場町で唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。江戸時代から明治時代に建てられた町屋が200軒ほど残されており、まるで江戸時代にタイムスリップしたようなノスタルジックな風景が続く町並みです。

また、亀山公園には100種類、1万2000株の菖蒲が植えられており、春から初夏にかけて美しい花を咲かせます。ツツジや紫陽花、紅葉など季節ごとに美しい植物が咲き誇り、市民の憩いの場となっています。
そのほかには、日本の棚田百選に選ばれた坂本棚田や、近江と伊勢を結ぶ交通の要であった鈴鹿峠、亀山市のシンボルでもある亀山城跡など、色々な見どころがあります。亀山味噌焼うどんと共に、観光も楽しめる町です。

一度は食べてみたいご当地グルメ「亀山味噌焼きうどん」

亀山味噌焼きうどんは、焼肉屋さんの裏メニューからご当地グルメにまで昇格した出世メニューでもあるのですね。三重県に旅行した際は、亀山市まで足を延ばして本場の亀山味噌焼うどんを食べてみてはいかがでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 三重県亀山のご当地グルメ「亀山○○うどん」。○に入るのは?

A.味噌焼き

Q. 昔の宿場町の姿が残る、三重県亀山市の観光スポットは?

A.関宿