「そばめし」、ご存じですか? 神戸市だけでなく関西全域、いえ最近ではB級グルメのコンテストにも多数出場して、来場された方からの票を多く獲得しているので、テレビや雑誌などでご覧になったことがあるかもしれません。
大人気B級グルメ「そばめし」
神戸に訪れたなら食べたい下町グルメといえば、そばめし! そばめしとは、焼きそばの麺とご飯を一緒に炒めた料理です。特徴的なのは、焼きそばが細かく刻まれていること。そしてソースとの組み合わせがツボで、ソース好きの関西人にはたまらないメニューと言えます。
そばめしの味の決め手は、何と言ってもソース。そばめしに良く使われているのが、神戸に本社を置く調味料メーカーのオリバーソースが製造している「どろソース」です。粘り気があって『ドロドロっ』としています。さらさらとした液体のウスターソースを製造した際に、野菜・果実・香辛料などが熟成の後にタンクの底にたまります。この沈殿物には野菜・果実・香辛料などのエキスが濃縮されていて、コクがあり、さらに強いうまみも持っているのです。それを商品化したところ、そばめしに合うということで定番化されました。様々な成分が濃縮されているこのソースは濃厚でちょっぴり辛めの味で、これがやみつきになる人が多いそう。
定番の「どろソース」の他に「辛さ5倍ソース」「麻辣どろソース」があり、そばめしだけでなく、色々な料理の味付けにも一役買っています。オリバーソースのサイトではよだれ鶏やスペアリプ、親子丼などの様々なレシピが紹介されています。
また、カレーの隠し味としてもオススメ。カレー本来の味を邪魔することもなく1日寝かせたような深みとコクが生まれます。
そばめしの歴史
そばめしが誕生したのは、何と50年以上前のこと。神戸市長田にある「青森」というお好み焼き店で、店主が焼きそばを作っていたところ、お店の近所の工場で働いていた工員さんが自分のお弁当の冷やご飯を「一緒に炒めて欲しい」と頼んだのが始まりです。初めは裏メニューだったのが、とても美味しくて次第に口コミで広まり、近所のお店でもそばめしが出されるようになりました。
そして、今やコンテントでも定番の全国区のグルメとなり、神戸のお好み焼き屋には、バリエーション豊かなそばめしのメニューが揃っています。スジ肉が入っている「すじそばめし」や、キムチと豚肉が混ぜ合わされた「豚キムチそばめし」など色々な味が楽しめます。
そばめしを作ってみよう
本場神戸に食べに行けなくても、ご家庭でも簡単に作れちゃうのがそばめしのいいところ。
作り方は、焼きそばの麺はレンジで温めて1~2cmくらいに切ります。キャベツを粗みじん切りにし、豚こま切れ肉は1cm角くらいの大きさにします。フライパンにサラダ油を熱し、キャベツと豚こま切れ肉を入れ炒めます。ここにご飯と焼きそばを入れて、できればどろソース、なければ普通のソースをを混ぜ合わせ、焦げないように炒めます。よく炒めてカリッさせると美味しいです。器に盛りつけて、削りかつお節や青のり、紅ショウガなどを添えたら出来上がり!
そばめしの基本は「焼きそば」「ご飯」「ソース」といったとてもシンプルな組み合わせなので、いくらでもアレンジが可能。卵で巻いてオムそば風、変わり種でシーフードと合わせてみたりも美味しいですよ。
ごはんやおやつ、おつまみになるそばめし、食材も色々と組み合わせて、自分好みのそばめしを作ってみましょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 兵庫県神戸市発祥のB級グルメ「そばめし」のそばとは何のこと?
A. 焼きそば