ファミレスから定食屋、居酒屋にカフェなど、さまざまなお店の定番メニューにもなっており、ご家庭でも夕食やお弁当のおかずとして作られる宮崎発祥のソウルフードと言えば、何を思い浮かべますか?
みんな大好き!
チキン南蛮は揚げた鶏肉を甘酢にくぐらせて、その上にタルタルソースをかけたボリュームたっぷりの料理です。食べたことがある方も多いと思います。
タルタルソースをかけたチキン南蛮を誕生させたのは、宮崎県宮崎市にある『おぐら』というお店。名物のチキン南蛮は、食感が柔らかい生後6カ月以内の若鶏の鶏むね肉が使われます。鶏肉に塩コショウをし、小麦粉、卵液の順番に漬けた後、180℃の油でカラッと揚げます。最後に卵液をつけるのが、口当たりがふわふわで甘酢を吸い込みやすくなるチキン南蛮を作るポイントだそうです。揚がったら油を切り、酢とたまねぎ、にんじん、しょうが、にんにくなどの野菜と砂糖を入れ煮て作った甘酢に漬け込みます。甘酢は毎日お店で大きな鍋で仕込まれたもの。そして、自家製マヨネーズにゆで卵や各種スパイス、酢漬けした野菜類などを加えた、こちらも毎日手作りしているタルタルソースをかければ完成です。
お皿の上には付け合わせのナポリタン、ドレッシングがかけられた千切りキャベツに、もたれかかるように盛り付けられたチキン南蛮にたっぷりのタルタルソースがかかっており、見るからにボリュームがっつりでカロリーたっぷり。でも鶏肉とタルタルソースがほどよく馴染んで、ペロリと食べられてしまうおいしさです。食事としてはもちろんですが、ビールやハイボールなどのアテとしても相性抜群です。
チキン南蛮の歴史
実は、宮崎には『おぐら』の他にチキン南蛮の元祖といわれるお店がもう1店あります。それは延岡市にある『直ちゃん』というお店。この2つ店の店主が昔、延岡市にあった洋食屋『ロンドン』で修行中にまかない料理としてチキン南蛮が出ていたのがルーツといわれています。
そのまかない料理のチキン南蛮は、揚げた鶏むね肉を甘酢に浸したものでした。今もそのスタイルで提供しているのが『直ちゃん』です。そして現在、全国で「チキン南蛮」として認識されているタルタルソースをかけたものを考案したのが、昭和31年に洋食店としてオープンした『おぐら』なのです。当時の店主がチキン南蛮に何か一工夫をしたいとタルタルソースをかけたのが始まりだったようです。
宮崎市内を代表するパワースポット「青島神社」に出かけよう
宮崎の定番観光スポットである「青島神社」は、青い太平洋に浮かんでいるような美しいロケーションと恋愛のパワースポットとして人気があります。宮崎駅から電車で約30分、バスで約50分でアクセスでき、最寄りの駅やバス停から歩いて弥生橋を渡ると到着します。弥生橋の周囲は国の天然記念物「鬼の洗濯板」に囲まれ、見事な景観が続きます。また青島は珍しい亜熱帯性植物群落で、国の特別天然記念物に指定されています。樹齢300年を超えるビロウ樹が約5,000本も生えており、南国そのものの雰囲気を味わえます。
青島神社は1200年以上の歴史を持つ由緒正しい神社で、神話に登場する「山幸彦(やまさちひこ)夫妻」が祀られており、航海安全や縁結び、安産などのご利益があるといわれています。恋みくじをはじめとして、お守りや神事が多彩にあり、願い事を書いたお札を井戸水で溶かす『海積祓い』や、丸い石を持ち上げて自分が思うより軽く感じられたら願いが早く叶うと言われる『おもかる石』など試すことができます。青島神社に訪れたなら「本宮」へも行くのも忘れずに。最強の縁結びパワースポットと言われているので、ぜひお参りしましょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 宮崎県にある食事処『おぐら』が現在のタルタルソースをつけるスタイルを考案した、全国的にも有名な宮崎料理は?
A. チキン南蛮