新潟県の佐渡市のご当地グルメであるカツ丼をご紹介します。佐渡産の素材にこだわったカツ丼です。いったいどんなカツ丼なのでしょうか。
佐渡産の素材にこだわったカツ丼
新潟県佐渡市のご当地グルメ「佐渡天然ブリカツ丼」は、2010年に「佐渡ご当地グルメ普及促進協議会」が考案したメニューです。ブリの切り身をとんかつのように揚げ、ご飯に乗せて、副菜や汁物、デザートと一緒に食べる定食メニューになります。ただし、カツの衣には米粉を使うのが特徴です。
しかし、ブリを米粉で包んで油でカラっと上げても、そう簡単には佐渡天然ブリカツ丼を名乗らせてはくれません。佐渡天然ブリカツ丼には、厳格な定義があるのです。
佐渡天然ブリカツ丼と認証されるには、以下の数々の決まりごとをクリアしなければいけません。
まず、正式名称は必ず「佐渡天然ブリカツ丼」しなければいけません。この名前に余計な文字を足したり、省略してはいけないという決まりがあります。
ぶりは、佐渡産の天然ブリを使わなくてはなりません。ブリは1切れ20gのものを、5切れ使うのが原則です。切り身を大きくしたり、多めに使ってはいけないのです。
カツの味付けに使うタレは、協議会が指定した「特製あごだし醤油ダレ」を使用する必要があります。そして、どんぶりのご飯と、衣に使う米粉は佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」とするように指定されています。
副菜・汁物・デザートもすべて佐渡産の食材にこだわった品にしなければいけません。
値段指定もあり、レギュラーサイズは1,200円(税別)、ハーフサイズの場合だと980円(税別)で提供する必要があります。
これらの基準をクリアすると、佐渡天然ブリカツ丼のイメージキャラクター「ブリカツくん」がプリントされた大漁旗がもらえます。その旗をどんぶりにさして提供すれば、初めて佐渡天然ブリカツ丼として認められるのです。
2019年6月時点では、協議会から認証された佐渡天然ブリカツ丼を提供しているお店は4つあります。また、「にいがた食の陣」というグルメイベントでもブリカツ丼を食べることが可能です。
佐渡天然ブリカツ丼を提供している全店舗を紹介
前述のとおり、本物の佐渡天然ブリカツ丼は協議会から認められた4つの店でしか食べられません。たとえ他の店で類似の商品を見かけても、それはブリカツ丼ではあるけれど、佐渡天然ブリカツ丼にあらずということです。
本場の佐渡天然ブリカツ丼を食べたいという人のために、協議会のお墨付きをもらったお店を紹介します。
佐渡市新穂にある「長三郎」は、旬の海の幸を握ってくれる寿司屋になります。寿司のほかにも丼物やあご出汁ラーメンといったメニューがあるのが特徴です。両津港から車で20分のところにあり、最寄のバス停は、路線バス南線の「新穂停留場」です。
国仲平野の田園地帯にあるレストラン「味彩」では、佐渡天然ブリカツ丼のほかにも、お寿司やステーキ、イタリアンなど幅広いメニューを取り扱っています。ブリカツ丼はランチ限定メニューになるので気をつけてください。両津港から車を走らせれば約15分で到着します。
佐渡市の西海岸にあり、日本海を目の前に食事が楽しめる「めおと岩ドライブイン」は、ブリカツ丼に加え、新鮮な魚介類を使った丼物や定食を提供してます。両津港からは車で40分程度、最寄りのバス停は、七浦海外線「夫婦岩前」になります。
佐渡汽船小木ターミナルに直結しており、アクセスがいいのが「小木家」です。ショッピングセンターも併設されているので、佐渡天然ブリカツ丼を味わったついでに、お土産に工芸品やお菓子などを買って帰るのもいいでしょう。
佐渡島に渡ることがあれば、佐渡天然ブリカツ丼を食べてみよう
紹介したように、佐渡天然ブリカツ丼は協議会が考案したレシピと佐渡産の食材からできている料理、ほかの土地ではまず味わえません。佐渡市に行くことがあれば、食事に佐渡天然ブリカツ丼を外すことはできないでしょう。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 新潟県佐渡市の名物「佐渡天然○○カツ丼」。○○に入るのは?
A.ブリ