群馬県のブランド魚である「ギンヒカリ」ってどんな魚?

美味しい魚介類が食べられる場所といえば、近くに海があるエリアをイメージする方が多いと思います。ですが、海のない群馬県にも、A級の美味しさを持つ魚がいるんです。清らかな湧水でしか育たない、幻のブランド魚「ギンヒカリ」をご存知でしょうか?

群馬県が誇る高級魚!ギンヒカリの特徴

最高級ニジマス「ギンヒカリ」は、川場村にある群馬県水産試験場で10年の歳月をかけ、選び抜かれて育種・固定化されたブランド魚です。銀色に光り輝く姿が印象的なので、その名がつけられました。通常ニジマスは2年ほどで成熟し、それを境に肉質が低下していきます。そんな中、稀に3年目で初めて成熟する系統が発見され、それを確立させたものがギンヒカリです。成熟するまでに3年の年月がかかるということは、十分な大きさになってもおいしい状態をキープしているということ。通常のニジマスは焼き魚が定番ですが、肉質が低下しないギンヒカリは刺し身などで味わう’生食用’の高級食材として新境地を開拓し、人気と地位を確率しました。

澄んだ湧水と年間を通して水温が11~12度に保たれた環境が必要なほか、エサの量などによる入念なサイズ調整、デリケートな性質のため極力池に入らず・触らないようにするなど、生産者の高い技術と経験・環境を必須とします。そしてその中で、体重が1Kg以上に成長したマスだけが「ギンヒカリ」という名前を与えられます。そのため生産量は多くなく、地元の群馬県民でさえあまり口にすることのできない高級魚なんです。

栄養たっぷりなギンヒカリ!食べ方もいろいろ

銀白色の美しいギンヒカリは、身は赤色でほどよく脂がのっています。ギンヒカリの最大の特徴である、大きくなっても肉質が低下しない点を活かし、刺身や寿司などの生食で食べるのが一番オススメです。引締まった身は非常に歯ごたえがよく、キメが細かくシルクのようになめらかな食感を感じることができます。ほかにも、煮物やフライ・天ぷら・洋食など、ジャンルを問わずに様々な料理で楽しめますよ。

ギンヒカリは美味しいだけでなく、栄養面においても優れています。一般のニジマスに比べ、脂質が少なくタンパク質の割合が高いので、カロリーや脂肪分を抑えつつ、体に欠かせないタンパク質を効率よく取り込むことができます。また、人体内で作ることができず、血液をサラサラにして心臓病のリスクを低減させる効果などを持つ、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も豊富で、生活習慣病の予防にも良いなど、嬉しいポイントがいっぱいの食材です。

ギンヒカリを味わえる観光スポット

群馬県には、特産品であるギンヒカリを味わえる観光スポットがたくさんあります。まずオススメなのが、渋川市にある県を代表する名湯「伊香保温泉」です。シンボルである365段の石段沿いには、温泉旅館や土産物店・飲食店などが立ち並んでおり、国内外からの観光客で賑わっています。茶褐色で女性に嬉しい効能が豊富なことから子宝の湯とも呼ばれる「黄金の湯」と、無色透明で疲労回復や美肌などに効果がある「白銀の湯」の2種類の湯が楽しめます。ギンヒカリを使用した、絶品のオリジナル料理が食べられる旅館やホテルも豊富です。ぜひ、ギンヒカリを味わった後、名湯でゆったりと日々の疲れを癒してくださいね。

次に訪れていただきたいのが、関東の好きな道の駅第1位にも選ばれている、道の駅「川場田園プラザ」です。グルメやスイーツ・買い物・温泉などが楽しめるほか、アスレチックアイテムが豊富なプレイゾーンがあったり、木工体験やろくろ体験もできちゃいます。群馬県内の美味しいものが集まる物産館には「ギンヒカリの押し寿司」も販売されていますよ。道の駅の概念を変える、子どもから大人まで一日中楽しめる一大観光スポットです。

ギンヒカリを食しに、ぜひ群馬県へ!

海なし県ならではの生産者の努力と環境で生み出された、ブランド魚「ギンヒカリ」。美しく豊かな自然と、清らかで豊富な水資源に恵まれた群馬県には、たくさんの美味しいグルメと魅力的な観光スポットがあります。ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 群馬県のブランド魚である「ギンヒカリ」はどんな魚?

A.ニジマス