いろんなモノであふれている東京都のイメージですが、お土産に定番のお菓子といえば何を思い浮かべますか?「おこし種」に水あめや砂糖を加えて固めた東京名物をご紹介します。
昔から伝わる縁起物のお菓子
浅草観光にきたら、雷おこし。友人に会いに行くときの手土産に、雷おこし。昔から雷おこしは、伝統のある上品なお菓子として、ちょっと特別な時のお菓子でした。雷おこしの名は、「家をおこす」「名をおこす」という意味をこめられて名づけられています。いわば、昔から伝わる縁起物のお菓子の一つです。雷おこしの歴史は古く、さかのぼること、江戸時代から姿を現していたようです。時代を経て、パッケージや形は変わりましたが、今でも昔の人が食べたであろうお菓子を、変わらず楽しめることは、とてもロマンのある素敵なことです。
雷おこしって、どうやって作っているの?
浅草寺にお参りに来たら、雷おこしのお土産が所狭しとならんでいます。店頭では実演販売をしていることもあり、どんな風に作っているのか、みなさん興味がありそうです。
雷おこしを製造している常盤堂大宮工場のHPによると、まず「おこし種」とよばれる、お米のようなつぶつぶのものをつくります。お米そのものではなく、お米と小麦などをまぜて練ったものを、伸ばして、乾燥させてから、裁断します。裁断したものを焙煎させて、あのお米のような粒状のお菓子が完成します。この中で膨らんだ状態のいいものだけを、雷おこしとして使用するそうです。
パラパラのおこし種を、砂糖や水あめなどを混ぜ合わせた蜜に入れ、かきまぜます。容器に入れられ、ギュッと形を整えられ、食べやすい大きさに裁断され、パッケージされて完成です。
シンプルなお菓子だからこそ手が抜けない、受け継がれてきた伝統も歴史も、ギュッとつまっています。
浅草といったら、浅草寺!
東京都の観光でも有名な、浅草観光にきたら、浅草寺参りははずせません。浅草駅を出ると、ドーンと赤い大きな提灯が見えてきます。「雷門」と書かれた提灯をテレビなどでみた人も多いのではないでしょうか。浅草寺にいくまでに「仲見世」とよばれる通りを通っていきます。お土産屋さんはもちろん、その場で食べられるおせんべいや、お饅頭などもあり、休日だけでなく、平日でも多くの観光客でにぎわっています。仲見世は食べ歩きが禁止されていますので、お店の前で出来立てをすぐに食べることがおススメです。
仲見世に立ち並んでいるお店を楽しみながら進んでいくと、大きな赤い門が見えてきます。身を清めてから、ぜひ真ん中にある大きな香炉に立ち寄ってください。お線香がたかれ、煙がモクモクと出ているので、すぐにわかります。その煙を、体の良くないところにあてると、体調が回復し元気になるといわれています。頭から浴びると、頭がよくなるとか、ならないとか。昔から愛されている、浅草寺のパワースポットです。
また浅草寺にきたら、おみくじをひいてみてください。ここは「凶」が多く出ることで有名なのです。「凶」は「強」ともいい、これ以上悪いことは起こらないといいますし、また「大吉」がでたら嬉しいじゃないですか。
また、雷おこしの作り方を体験できるスポットもあります。浅草寺近くの雷5656会館で、雷おこし製造体験が楽しめます。スタッフの人に教えてもらいながら、自分だけの雷おこしが作れると、人気が高まっています。できたおこしは、持って帰ることができます。さらに、家に帰ってから、またおこし作りができる「おこしキット」もついてくるので、楽しさ倍増です。自分でつくったおこしの味もまた格別。ぜひ体験してみてください。
伝統のお菓子雷おこし!おこし種からはじまる作り方、浅草寺の楽しみ方まで!東京都の観光は浅草で決まり!
東京都のなかでも歴史の深い、浅草寺。その浅草寺に伝わっている由緒正しいお菓子が「雷おこし」です。おこし種に蜜をからめ雷おこしになる作り方は、長い年月続いている歴史深い製法です。地元の人はもちろん、外国からきた観光客にも人気のお菓子です。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 米を焙煎した「おこし種」に水あめや砂糖を加えて固めた、東京名物のお菓子は?
A. 雷おこし