三重県四日市に、戦国時代から代々伝わる銘菓として地元の方に長く愛されているお餅があります。小豆餡を白い搗き餅でくるみ、平たく伸ばしているのがこのお餅の特徴です。ここでは戦国時代から伝わる三重県の銘菓を紹介します。
三重県に戦国時代から伝わる銘菓「なが餅」とは?
三重県四日市に戦国時代から伝わる銘菓「なが餅」というものがあります。なが餅は、平たく伸ばした餅の両面を香ばしく焼き上げるのが特徴です。三重県の記録を見ると、当時は街道をにぎわすほど評判の銘菓であったことが残されています。餅で餡を包んで平たく伸ばした形状は牛の舌にも似ていることから、牛の舌餅とも呼ばれることも。戦国の世ですから、長き餅を食べることは武運が高まると感じる武将も多く、当時の武将を中心になが餅は広く好まれていったのです。
なが餅を販売している店舗は、四日市に数多く存在しています。そのなかでも人気が高いのが、創業から460年以上にもなる笹井屋本店です。北海道産の餡と国内の厳選米で生成された笹井屋本店のなが餅は、四日市を訪れる方に人気です。伊勢神宮への参拝で訪れる方が帰路に着く際にお土産として購入するケースも少なくありません。近鉄川原町駅に近く、電車で気軽に行ける点も人気となっている理由です。お土産で買うのは勿論のこと、店内でお茶と一緒に味わうこともできます。
伊勢の特産品として知られるなが餅の特徴は、白くて長い餅です。しかし、近年は海外からの観光客も多くなっており、従来の白餅以外にも、様々なバリエーションのなが餅が登場しています。祝い事の席での引き出物に相応しい紅白のなが餅や、色鮮やかなカラーリングが施されたフレーバータイプなどの豊富な種類が販売されています。
なが餅を販売している店舗の多くは、古くから営業している老舗です。老舗の店舗の多くは古くからの佇まいが残り、風情ある外観になっています。四日市を訪れる際には、戦国時代から代々続く店舗や街並みを散策して楽しむのも良いものです。四日市の銘菓として知られるなが餅を販売しているのは、地元の直営店だけではありません。近頃は、駅の構内やキヨスクなどでも販売されるようになっています。伊勢神宮の参拝などで四日市を訪ねた際には、地元で代々伝わる銘菓のなが餅を食してみるのをおすすめします。
四日市には他にも多数の名産品があります
三重県の四日市は、多数の観光客が訪れる伊勢神宮を始めとする観光名所が多数存在しています。四日市の地元には、観光客に向けて数多くの名産品を提供する店舗も数多く見られます。伊勢神宮を訪れる方のお土産として有名な品には、全国的に有名な銘菓でもある赤福が挙げられます。赤福は誕生から300年以上も経つ銘菓として有名です。おかげ横丁には、赤福の本店が営業しています。
全国的に有名になった赤福は、デパートや駅の構内などでも食べることができるようになっていますが、赤福本店では、本店ならではの他には無い特色あるメニューを食べることができます。赤福の食べ方には様々なスタイルがあり、夏場にはかき氷に混ぜて食べたり、冬場にはぜんざいに入れて食べるなど、季節に応じた食べ方ができるのも人気の理由です。
四日市市内には、なが餅や赤福以外にも、餅を使った名物料理が多数提供されています。毎月1日に伊勢神宮をお参りすることにちなんで作られた「ついたち餅」や、よもぎの風味を感じさせる味わいが魅力の「よもぎ餅」など、多くの銘菓が販売されています。昔の人が旅の疲れを癒やすために食した銘菓を堪能するのも旅の楽しみの一つになることでしょう。
三重県の銘菓「なが餅」は表面を長く伸ばしているのが特徴
三重県で戦国時代から伝わるなが餅は、小豆餡を白い搗き餅でくるみ、平たく長く伸ばしているのが特徴です。四日市市内には、創業から460年以上にも渡る老舗の名店も数多くあり、伊勢神宮の参拝の際などに購入する方が多く見られます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 古くからお伊勢参りのみやげ物として売られていた、牛の舌のような形にのばしたあんこ入りのお餅は?
A. なが餅