姫路のご当地グルメと言えば、姫路おでんやアーモンドトーストといったところが有名ですが、他にも隠れた名物があるんです。おいしくてクセになってしまう姫路発祥のグルメをご紹介しましょう。
隠れた姫路名物を食べよう
唐々鍋(からからなべ)は、兵庫県は姫路市砥堀の『まるよし』の創業者によって作り出されたホルモン鍋です。特徴的なのは、焼肉を食べた後に鍋を食べること。もちろん、焼肉だけ、鍋だけと単品でも注文できますが、焼肉の後に鍋というのが王道スタイルです。
まず最初に塩アバラ、せせり、鶏皮といったおすすめの焼肉をいただきます。こちらは約10種類の塩を使い分けたこだわりの塩焼肉で、素材の良さが活かされているそうです。焼肉を食べた後は名物のホルモン鍋へ。ホルモン、野菜、油揚げなどが具材として入っています。鍋は和食ベースで辛さは1~30番まで選べます。辛いだけではく、甘辛く深みのあって一度食べてやみつきになる方が続出だとか。具を食べて残ったスープに中華そば、またはうどんを入れていただきます。この麺がまたスープに抜群に合うとのこと。さらに残ったスープにごはんを入れ、最後まで味わい尽くしましょう。
唐々鍋の辛味の秘密
唐々鍋のおいしさは何と言ってもその甘辛いスープ。当初出していたホルモン鍋のだしの味はしょうゆ、みそベースの一般的なホルモン鍋でした。しかし、創業者はもっとおいしくしようと、中国や韓国を訪れ各地の料理の研究を続けていました。そしてある時、中国の料理はおいしいけれども辛すぎて日本人に合わないと感じ、日本人に必要なのは味に「丸み」を出すことだと気づいたそうです。
創業者は様々な香辛料を使い日本人の口に合うよう試行錯誤を繰り返し、また辛さを表現するためのだしの色にもこだわるという徹底ぶりでした。そしてついに、和風鍋に丸みのある辛さ、食欲をそそる鮮やかな赤い色、辛さの段階を選べるという「唐々鍋」が完成したのです。ぜひ食べてみたい一品ですね。
姫路には観光スポットがいっぱい
姫路を訪れたなら、やはり外せないのは姫路城でしょう。姫路城は1993年にユネスコの世界文化遺産に日本で最初に登録され、「日本100名城」にも選定されている国宝です。白鷺が羽を広げたような優美な姿から『白鷺城』の愛称でも親しまれ、姫路のみならず日本を代表する観光名所の1つと言っても過言ではありません。慶長14(1609)年に建築され、その歴史的価値はもちろん、日本の伝統的な美しい風景を眺められるとあって、国内外から観光客が訪れます。
書寫山圓教寺は康保3(966)年に性空上人によって開創されました。天台宗三大道場の一つに数えられ、西国三十三所観音霊場の第二十七番札所でもあります。京都・清水寺と同じ舞台作りの摩尼殿をはじめ堂塔が立ち並んでいます。その荘厳な雰囲気に数多くのロケ地として使われ、ハリウッド映画『ラストサムライ』の1シーンもこちらで撮影されました。
姫路城に書寫山圓教寺と歴史を感じる名所が多い姫路に、ちょっと謎な観光スポットもあります。『太陽公園』といいますが、名前だけではどんなところか測り知れないところ。行ってみてびっくりです。ピラミッドやマチュピチュ、万里の長城、自由の女神にモアイ像と世界の名立たる名所旧跡が目白押し。中でもノイシュヴァンシュタイン城を模して建てられたお城は、姫路城より高いそうです。
関西では『姫セン』という愛称で親しまれている姫路セントラルパークは、甲子園球場約48個分という広大な敷地に、野生動物の世界が観察できる「サファリパーク」と、様々なアトラクションの「アミューズメントパーク」があり、大人から子供まで1日楽しめます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 姫路市の『まるよし』が開発した、辛さが特徴的な名物ホルモン鍋は?
A. 唐々鍋