群馬県高崎市といえばだるまや高崎観音で有名な街ですね。また「高崎パスタ」や「たかさき福々うどん」といった名物料理も人気です。そんな高崎の名物として忘れてはならないのがチーズやベーコンが入ったコロッケです。それはいったいどんなものなのでしょうか。
チーズのコクとベーコンの塩味・パセリの香りを加えた俵型の味わい深いコロッケ
コロッケといえば洋食のメニューでは定番中の定番ですね。カニクリームコロッケやカレーコロッケなどバリエーションも豊富です。そんな中、群馬県高崎市で誕生した「オランダコロッケ」の最大の特徴は、チーズが入っていることです。出来立て熱々のコロッケをサクッと一口食べると、中からチーズがとろりと溶け出します。オランダコロッケにはさらにベーコンやパセリ、またお店によっては大葉を入れることもあり、ボテトの甘みとチーズのコク、それにベーコンや薬味の香りが加わって、味も香りも抜群です。
コロッケの形は多くが小判型ですが、オランダコロッケの場合は比較的細長い俵型になっているのが特徴です。半分に割って中のチーズが伸びる様子を楽しむには最適な形といえるでしょう。細いので持ちやすく、またサイズがそれほど大きくないので2個でも3個でも食べられます。チーズとベーコンの塩気が効いているのでしっかりとした味が感じられ、ソースをかけずにそのまま食べてもOK。おかずにもおやつにもうれしい一品です。
高崎市政100周年と日蘭国交400周年が重なったご縁で誕生!元はオランダの人気料理「クロケット」
群馬県高崎市でオランダコロッケが誕生したのは2000年(平成12年)のことです。ちょうど高崎市政100周年、そして日本・オランダ国交400周年と二つのお祝いが重なった年でした。高崎には「解体新書」に関わったとして知られる江戸時代の医師・前野良沢のもとで蘭学を学んだ藩医がおり、その縁から高崎市で「オランダ王室展」を開くことになります。
そこでこれを機にオランダにちなんだ名物グルメを開発しようと考えた高崎市は、地元の精肉店組合に開発を依頼。その内容は「チーズを入れたコロッケを作ってほしい」という比較的大雑把なものでした。コロッケはオランダ料理の「クロケット」から、そしてチーズは日本人に好まれているからという理由です。
オランダでは自販機でも売っているほどメジャーなファストフードであるクロケットは、高崎のお肉屋さんたちの手によって新たな料理へと変身しました。そして「オランダフェスタ in 高崎」というイベントに出品されるや大人気となり、多くのファンを得て今でも製造が続けられているのです。
高崎市内のお肉屋さんの多くで取り扱っているので、高崎を訪れた際には味わってみると良いでしょう。
ソースを変えたりサンドイッチにしたり…簡単アレンジでおいしさ広がる!
そのままかじってもソースをかけてもおいしいオランダコロッケですが、ひと手間加えることでよりおいしさの幅が広がります。例えば、ソースを変えてみるのも良いでしょう。普通のソースの代わりにトマトソースやオーロラソースをかけても美味です。トマトソースはパスタに使うようなレトルトのものでもOK。オーロラソースはケチャップとマヨネーズを混ぜるだけで簡単にできます。あるいはケチャップをそのままかけてもスナック感覚でおいしくいただけます。
カレーライスにトッピングして、カツカレーならぬ「オランダコロッケカレー」にしてみるのもおすすめです。オランダコロッケに入っているチーズはカレーとの相性抜群で、カレーの味にコクと深みをプラスしてくれます。コロッケはサンドイッチの具にもよく使われますが、オランダコロッケはコロッケ自体にしっかりと味がついているのでサンドイッチにはまさにうってつけです。キャベツの千切りと一緒に挟んでケチャップをつけてパンで挟めば絶品サンドイッチの出来上がりです。
群馬県高崎市に行ったらぜひ食べたいオランダコロッケはお土産にもぴったり
チーズだけでなくベーコンやパセリも加えたお肉屋さんのアイディアで、オランダコロッケは今や群馬県高崎市の名物になりました。高崎を訪れた際にはぜひ味わってみてはいかがでしょうか。自宅へのお土産にもおすすめです。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 群馬県高崎市の名物である、チーズやベーコンが入ったコロッケは?
A.オランダコロッケ