福島県のある料理の有名店といえば、坂内(ばんない)食堂と満古登(まこと)食堂で、朝から行列ができるほどの人気店です。いったいどんな料理の有名店なのでしょうか。
中国から来た青年が売っていた
福島県で有名な喜多方ラーメンは、昭和の初期頃に中国から来た一人の青年が、チャルメラを吹きながら屋台を引き、ラーメンを売り歩いていたことが喜多方ラーメンの元祖といわれています。喜多方地方には味噌や醤油、酒蔵などが多く、それを貯蔵するための蔵が多く建てられていました。それらの蔵の写真を撮った写真家が、蔵を題材にした写真展を開き、喜多方地方が「蔵のまち」として知られることになりました。蔵の写真を撮りたいというカメラマンが集まってくるようになり、そのカメラマン達の胃袋を満たしたのが、喜多方ラーメンでした。その美味しさが口コミで広がり、喜多方ラーメンが有名になっていったようです。
喜多方ラーメンの有名店、満古登(まこと)食堂と坂内(ばんない)食堂の美味しさの違いは?
福島県喜多方地方では、朝からラーメンを食べる習慣があり、朝7時から営業する店も多くあります。有名店の一つ「満古登(まこと)食堂」も朝7時30分からの営業で、休日になると開店前から行列ができます。スープは鳥ガラベースでコクがあり、最後まで飲み干せるほど美味しいと定評があります。麺はちぢれた太麺で、もちもちとしていてスープとよく合います。トッピングは、メンマと薄めのバラ肉のチャーシューが3枚のっています。物足りないという方にはチャーシュー麺もあり、どちらも大盛りがあります。
醤油が美味しいと評判の「満古登(まこと)食堂」ですが、塩が美味しいと有名なのが「坂内(ばんない)食堂」です。喜多方ラーメンといえば、醤油と思われるかもしれませんが、「坂内(ばんない)食堂」の塩は美味しいと定評があります。豚骨臭さのないスープで、甘みがあり、すっきりとした味わいです。志那そばは、厚切りのバラチャーシューが5枚と味のしみたメンマがのっています。ガッツリと肉が食べたい方には、麺が見えなくなるほどにチャーシューが15枚ものった肉そばがおすすめです。こちらも休日になると朝から行列ができています。
喜多方に来たなら、食後の運動に観光も楽しんで!
「蔵のまち」喜多方は、四千棟ものさまざまな蔵が立ち並び、どこか懐かしさを感じさせてくれます。表通りだけでなく、農村の集落にも蔵が建てられ、生活に欠かせないものだったことがわかります。味噌や醤油、酒などの貯蔵庫としてだけではなく、店舗や住まいとして活用したり、湿度が一定のため、漆器職人の作業場としても使われていました。
蔵といえば、白い漆喰を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、喜多方地方の蔵には、さまざまな材料が使われています。一般的な白漆喰もありますが、黒漆喰やレンガ、土壁で建てられた蔵も多くあります。レンガ造りというと庶民には手の届かないもののように思われますが、一般的な農家の蔵にレンガが使われていることは、喜多方地方の特色でもあります。
見学のできる蔵もいくつかあるので、じっくりと眺めてみるのも興味深いですね。カフェを開いている蔵では、コーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごしたいものです。酒蔵見学のできる蔵もあり、良質な水で作られた美味しいお酒はお土産に喜ばれますよ。ほかにも、蔵の美術館や薬店、菓子店なども蔵で営業をしています。中心部を離れて、杉山集落や三津谷集落の煉瓦蔵も見応えがありますよ。ゆっくりと散策を楽しんでみてはいかがですか?
喜多方ラーメンの美味しさは、満古登(まこと)食堂と坂内(ばんない)食堂で本場の味を実感!
喜多方ラーメンの美味しさを味わうには、醤油の「満古登(まこと)食堂」と塩の「坂内(ばんない)食堂」で本場の味から食べてみてください。あっさりとした中にもコクがあるスープと、太麺のちぢれ麺のコンビが絶妙だと実感できます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 福島県の『満古登(まこと)食堂』『坂内(ばんない)食堂』といえば、どんなもので有名なお店?
A.喜多方ラーメン