愛知県のB級グルメをご紹介します。その商品を開発したのは風来坊という有名店です。タレをつけて食べると言う画期的な手法を開発し、目覚ましい発展をしました。早速ご紹介しましょう。
風来坊の売れ筋である手羽先揚げの魅力について
愛知県名古屋市のご当地グルメとして知られる風来坊とは、タレをつけて食べる手羽先揚げ販売店のことです。風来坊の原型は北九州市門司の「ターザン焼き」にありました。「ターザン焼き」とは、若鶏の半身を揚げて醤油・日本酒・はちみつなどを加えて作った秘伝のタレをつけて食べる料理です。「ターザン焼き」の店を名古屋熱田区比々野に出店した後、スープの出汁にしか利用されていなかった手羽先を揚げて「ターザン焼き」の秘伝のタレをつけることが考案され、風来坊の手羽先揚げが生まれました。
その後風来坊は暖簾わけをして80店舗以上全国に展開していますが、どの店の手羽先も肉質・大きさは指定されたものしか使っていません。肉質を損なわないよう注意しつつ小麦粉をまぶした表面を2度揚げ、中身は柔らかく表面がきつね色でパリッとした仕上がりになっています。「ターザン焼き」から引き継がれた熟成タレに浸し、ゴマをふったら風来坊の手羽先揚げの完成です。手羽先の皮を下に肉を上にして扇形に並べて皿に盛り付けると、見た目の美味しさが倍増します。
並べた手羽先揚げに細切りキャベツとパセリを添えます。ピリ辛の味がしみこんでいるうえタレをつければ美味しく食べられますが、七味唐辛子をお好みで振って食べてもよいでしょう。甘辛いタレで仕上げられた手羽先揚げはビールのおつまみとして最高ですが、子どものおやつとしても人気があります。揚げた状態で冷凍した手羽先揚げを、通販で風来坊から取り寄せすることも可能なので便利です。手羽先は、高たんぱくで軟骨の成分であるコラーゲンやコンドロイチン硫酸が豊富に含まれています。
手羽先に多く含まれるビタミンはK・B2・Aが主になります。ビタミンKは、出血した際に血液を凝固させる働きには欠かせません。ビタミンB2は発育促進や細胞再生の役割を果たします。ビタミンAは粘膜・皮膚を健康に保ちます。ナイアシンも含まれ、糖質・脂質・タンパク質の代謝機能を高めます。亜鉛・カリウム・マグネシウムなどの微量元素も含有されています。亜鉛は体調改善や健康な髪・肌の保持には不可欠です。カリウムは神経伝達・筋肉調整・血圧降下などの働きをします。マグネシウムは骨・歯の形成・精神安定に効果があります。
風来坊はフランチャイズを嫌い、弟子に手羽先揚げの調理法を伝授してから暖簾分けを認めるという方式を固く守ってきました。東海地方では岐阜・三重、関東地方には東京・埼玉に展開しています。関西地方は大阪のみですが、大坪の出身地である九州には熊本・福岡・佐賀に支店があります。そのほか北海道と富山にも出店しました。海外ではアメリカのロサンジェルスに1軒店舗があります。
愛知県の紹介
愛知県は東京と大阪という日本の2大都市を結ぶ東海道の中間点に位置し、名古屋を中心に独自の文化を築いてきました。県内総生産も東京・大阪に次ぐ全国第3位です。サービス業を主とする第3次産業が非常に盛んで、飲食業も他県の追随を許さないほどの発展を遂げてきました。「名古屋めし」という愛知県のソウルフードも、こうした事情を背景として生まれました。愛知県名古屋市で新しいB級グルメを誕生させて成功したいという志を抱く野心家が集まる要因ともなっています。九州の小倉から名古屋へ行って風来坊を立ち上げた大坪氏もその中の一人であったと言えるでしょう。
ビールのおつまみに最適の風来坊の手羽先揚げを注文しましょう。
愛知県に行けば、風来坊の支店がたくさんあるので寄ってみましょう。ピリ辛味の手羽先をつまみながらビールを飲めば、会話もはずみます。愛知県以外でも風来坊の手羽先揚げを食べられる店を見つけたら寄ってみてください。名古屋めしの独特の味を楽しめます。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 名古屋の鶏料理店『風来坊』が最初に提供した、愛知県の定番グルメである鶏料理は?
A.手羽先揚げ
Q. 名古屋の鶏料理店『風来坊』唯一の海外店舗はどこにある?
A.アメリカ