名古屋グルメ「インディアンスパゲッティ」はスパゲッティに何がかかっている？

愛知県の名古屋市といえば、様々な個性的なグルメで有名です。インディアンスパゲッティもそんな名古屋グルメのひとつであり、スパゲッティとあの定番料理が一体となった独自の味わいを楽しむことができます。その特徴などについて、詳しく確認してみましょう。

インディアンスパゲッティとは？

インディアンスパゲッティは、愛知県名古屋市を中心に提供されている料理の一種です。インディアンはアメリカ原住民のことではなく、インドの人たちを意味する用語になります。レシピや味付けなどはお店ごとに異なりますが、カレー味のスパゲッティであることが共通した特徴です。

茹でたスパゲッティにそのままカレーをかけたものや、お皿に盛り付けたカレースープの中にスパゲッティが入っているもの、ナポリタンのようにスパゲッティにカレー風味の味付けをしたものなどがあります。さらにスパゲッティにキーマカレーやドライカレーをあわせたものなど、様々なタイプのバラエティ豊富なインディアンスパゲッティが存在するのです。

愛知県には地元を代表する企業として、カレーメーカーのオリエンタルカレーや、カレーショップを運営するCoCo壱番屋などがあります。カレーは愛知県民にとってはお馴染みの身近な味であり、これをスパゲッティに活かしたのがインディアンスパゲッティなのです。愛知県では学校給食にもインディアンスパゲッティが取り入れられており、カレー粉で味付けをしたナポリタン風のスパゲッティが子供たちに人気となっています。

インディアンスパゲッティの特徴は？

インディアンスパゲッティのレシピはお店ごとに様々となっていますが、多くのお店に共通する一般的な特徴について確認してみましょう。最もスタンダードなインディアンスパゲッティは、茹でたスパゲッティの上にカレーをかけたタイプになります。

カレーは通常のカレーライスとして提供されるルーよりもスパゲッティにからみやすい、スープカレーに近いタイプが使われることが多いようです。主な具は牛肉や豚肉などの肉類、玉ねぎやニンジンなどの野菜類ですが、肉は食べやすいように小さめに切ったものが使われることが多く、さらに野菜がしっかりと煮込まれてカレースープに溶け込んでいることが多くなっています。カレーの辛さについてはお店により異なりますが、どちらかといえば食べやすいように甘口で口当たりの良い仕上がりになっていることが多いようです。

スパゲッティも様々なタイプが使われていますが、もっちりとした食感が楽しめる太め目のサイズの麺を使用することが多くなっています。茹で加減については一般的なスパゲッティで好まれるアルデンテよりも、芯までしっかりと火を入れて茹で上げた柔らかい麺が好まれるようです。カレーとスパゲティ以外には、卵やチーズなどの具材が幅広く使われています。

インディアンスパゲッティが食べられるお店は？

インディアンスパゲッティは名古屋市を中心に、スパゲッティをメインメニューとする専門店や、喫茶店などで提供されています。その他には一般的な洋食店や、大手外食チェーン店などでも提供されているようです。

スパゲッティをメインメニューとするお店としては、老舗スパゲッティ店の「ヨコイ」があげられます。ヨコイは名古屋でも有名なスパゲッティハウスであり、デミグラスソースや各種のスパイスでミートソースを日本人好みの味にアレンジした、「ヨコイのソース」を使った様々なスパゲッティメニューを提供しています。ヨコイのインディアンスパゲッティは、スパゲッティにカレーをあわせたシンプルな仕上がりですが、実際に食べてみるとパスタとカレーの絶妙な味のバランスが楽しめる、おすすめの逸品に仕上げられています。

大手外食チェーン店が提供するインディアンスパゲッティとしては、カレーのCoCo壱番屋が運営する「パスタ・デ・ココ」のものがあげられます。こちらは茹でたスパゲッティの上にひき肉たっぷりのカレーミートソースがかけられており、さらにその上に温泉卵がのせられていることが特徴です。スパイシーなカレーの風味と、温泉卵のまろやかな味わいがマッチした、独自の味わいを楽しむことができます。