大阪府に観光に行ったときのお土産といえば、何を思い浮かべるでしょうか。「豚まん」「堂島ロール」「みたらし小餅」など、さすが天下の台所と呼ばれるだけに選択肢は豊富。では、「ええもんちぃ」というマドレーヌはご存知でしょうか?
大阪名物「ええもんちぃ」とは?
「ええもん」というのは、大阪では「良いもの」「価値があるもの」という意味で使われます。日常的に使われる言葉なので、大阪府に旅行に行くと耳にすることの多いのではないでしょうか。
そんな「良いもの」が商品名になっている「ええもんちぃ」。大阪を中心に展開している「五感」というお菓子屋さんが販売しているマドレーヌのことで、通常サイズの「ええもん」と区別して、小ぶりサイズのものを「ええもんちぃ」と名付けています。見た目は普通のマドレーヌに見えますが、実はこだわりがたくさんあります。
何といっても一番のポイントは、国産大粒の黒大豆を3粒、ていねいに入れてあること。ふんわりとしたマドレーヌの中に、ひときわ存在感がある黒大豆は、見た目も食感もインパクトがあります。コーヒーや紅茶のお供にも、お茶うけにもピッタリです。国産にこだわって作られているのも安心です。
大阪府の歴史と「ええもんちぃ」が生まれた背景
江戸時代、大阪は日本の物流の要でした。河川や水路が整えられていたため、日本国内はもちろんのこと、外国からの食材や物資も多く集まってくるような地域。当時は貴重であった良質な砂糖も、大阪では手に入りやすい状況だったといいます。また、全国の米相場の基準となる米市も大阪で開かれていました。まさに天下の台所だったんですね。
「ええもんちぃ」を作っている「五感」は、大阪府の北浜から始まりました。北浜は米市の開催場所でもあり、船での流通が行われる河川にほど近い地。洋菓子に和の食材と聞くと、なんとなく相性が悪いんじゃないかと思ってしまいそうですよね。ですが、それは大阪府の歴史がその背景にあると考えれば、これ以上ない特産品のようの思えてきませんか?マドレーヌと黒豆という組み合わせの妙を取り入れたお菓子作りができたのも、国内と国外の物資が集まる場所だったからこそと言えるのかもしれません。
「ええもんちぃ」をお土産にすると良い理由とは
旅行に行ったときのお土産って、何を買おうか本当に迷ってしまいますよね。自分が食べたことのあるものならまだしも、そうでない場合のほうが多いです。大切な人へのお土産の品を迷ったときに、ええもんちぃが良い理由をご紹介します。
まずは買いやすさ。黒豆マドレーヌ「ええもんちぃ」は地元の方が買うこともありますが、やっぱりお土産として他県の方に食べてもらいたい逸品。その思いもあってなのか、「ええもんちぃ」は大阪府に観光に来られた方が購入しやすい場所で販売されています。新大阪駅、大阪駅、天王寺駅、関西空港や伊丹空港など、移動の中心となる場所のお土産売り場で販売されています。帰路につく直前に購入できるのは便利ですよね。
また、「ええもんちぃ」は渡しやすさもあります。手のひらにちょこんと乗るサイズなので、少食な方にも食べやすい大きさ。個包装なのでお裾分けもしやすいですよね。3個入り、6個入り、10個入り、15個入りと、箱入りの個数も豊富。渡す相手の家族構成に応じて選べるので、喜んでもらいやすいですよね。
そして何といっても、「ええもんちぃ」の魅力は大阪らしさ。「五感」は、洋菓子と米を取り入れた大阪発のブランドです。「ええもんは取り入れる」という大らかさと、和洋が組み合わされたものを見事においしくするという技術に、天下の台所と呼ばれた大阪人の誇りを感じます。
大阪府に行くなら黒豆マドレーヌ「ええもんちぃ」で決まり!
大阪府は古くから物流の地として有名で、独自の文化を発展させてきました。黒豆マドレーヌ「ええもんちぃ」も、そんな独特な文化の中で生まれたお菓子です。観光に訪れた際には、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 大阪土産として人気のマドレーヌ「ええもんちぃ」。マドレーヌの中に3粒入っているのは?
A.黒豆